要約

  • Yahooの2000年の年次報告書は、主題別のディレクトリと編集者の短い説明、特に優れたサイトを示す印を記載した。2002年の報告書には、商用サイトが料金を払って分類ページ内の掲載位置を高めるSponsor Listingsが登場する。
  • キーワード検索のSponsor Matchesは別の有料枠で、主に外部企業との契約で提供された。その契約からの2002年の収入は、Yahoo自身の純売上高の10%を超えた。

案内役が付けた順番

Yahooの2000年Form 10-Kは、サイトをウェブへの案内として説明する。ディレクトリは14の大分類と細かな下位分類から成り、利用者は分類をたどるか、掲載内容を検索できた。多くの項目には短い説明が付き、編集部は内容や見せ方に独自性があると判断したサイトに特別な印を付けた。リンクの順序には、Yahooがウェブを整理したという価値があった。利用者はおおむね無料で利用し、会社は各サービスの広告やスポンサーから収入を得ていた。

2002年Form 10-Kは、その分類ページに有料の位置を記載する。Sponsor ListingsはYahoo自身が作った仕組みで、商用サイトが料金を払うと、ディレクトリを閲覧した結果でより良い位置を得られた。主題の階層は残ったまま、案内図の一部が広告の在庫にもなった。利用者が分類を信頼してそこへ来るからこそ、商用サイトは見つけやすい席に金を払った。

検索語を入力した場合は、もう一つの経路があった。Yahooはウェブ全体の結果に、自社のディレクトリやサービス内の内容を組み合わせた。Sponsor Matchesは検索結果で有料の優先表示を行い、主に外部との契約で供給された。Yahooはその契約による収入が2002年の自社純売上高の10%を超えたと開示する。この割合は契約収入の重要度を示す数字で、検索結果のうち広告が占めた割合ではない。分類をたどる操作と語句を打つ操作には、それぞれ異なる有料枠が付いていた。

料金の付いた場所は見えるか

米FTC職員の2002年6月の業界書簡は、支払いで順位を上げる行為と、支払いで索引への収録に影響を与える行為を区別した。書簡は、有料の順位を通常の結果から明確に分けて示すよう勧めた。Yahooの書類は具体的な商品と収入を記録し、FTCの書簡は利用者がその区別を読めるかという問いを示す。業界に向けたこの問いは、分類ページと検索ページの双方に届く。

Yahooはウェブを整理することで案内役になり、その案内図の見つけやすい位置を売った。利用者には無料の入口が残り、商用サイトが目立つ位置の代金を払った。同じ一覧に編集判断と有料の優先表示が並ぶとき、案内役の信用は、その境界を読者に見せる表示にも掛かっていた。

出典