要約
- SoftBankは10月1日、SoftBank Vision Fund 2を通じてOpenAI Group PBCへの最後の100億ドルを実行したと発表した。2月に決めた300億ドルの追加投資が完了し、累計投資額は646億ドル、持ち分は約13%となった。
- 最終分は外貨建て社債の発行収入で賄ったという。400億ドルのブリッジ融資枠に借入残高も未使用枠もなくなった一方、新しい社債は残っている。
ブリッジ融資枠は消えたが、債務までなくなったわけではない。SoftBank Groupは10月1日、SoftBank Vision Fund 2がOpenAIへの最終の100億ドルを実行し、2月に発表した300億ドルの追加投資を完了したと公表した。OpenAIへの累計投資は646億ドル、持ち分は約13%としている。
違いは資金調達の経路にある。9月24日の発表では、米ドル建て社債100億ドルとユーロ建て社債10億ユーロを発行する。SoftBankはその発行収入をOpenAIへの最後の出資に充て、一般事業目的にも使うと説明した。米ドル建ては、2030年償還の10億ドル・利率8.625%、2032年の45億ドル・9.25%、2034年の45億ドル・9.75%の計100億ドル。担保も保証もない。ユーロ債は元本、利率、償還期日が異なる別の証券で、OpenAIへの100億ドル払い込みそのものとは区別する必要がある。
ブリッジ融資の終了は別の時系列だ。SoftBankは9月、総額400億ドルの枠で当時残っていた259億ドルを返済すると発表した。10月1日の発表では、未使用の100億ドルも9月30日付で取り消し、先の繰り上げ返済後は借入残高も未実行の約束もないとしている。ただし、中間時点の残高をすべて再構成する数字は公表していない。
株式と社債も別の契約である。2月の条件によれば、Vision Fund 2が取得したOpenAIの優先株は、IPOまたは関連する上場取引で普通株へ自動転換する。社債はSoftBank Groupの債務で、定められた利払いと償還期日がある。出資完了によって債券支払いが上場やOpenAIの業績に連動するわけではない。出資が値上がりしたことも確認できない。SoftBankはOpenAI株の公正価値の変動を損益に計上すると説明しており、社債の利払いとは別に見る必要がある。
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