要約

  • CRTCは10月16日にZenLeadsへ35万カナダドル、19日にCognismへ21万5,000カナダドルの行政制裁金を通知した。いずれも勧誘電話規則第Ⅱ部10条の違反を扱う。
  • 名簿の利用目的は勧誘電話の規則を守ること。関係会社を含む組織外への開示には制限があり、委託先への秘密提供には狭い例外がある。

電話勧誘を断った人の番号をまとめた名簿は、営業先の候補表ではない。かけてはいけない相手を確認するためのものだ。企業がその名簿にアクセスする必要はある。しかし、見られることと外へ持ち出せることの間には、規則一本分の距離がある。

カナダの放送通信規制当局CRTCは10月、別々の2社に違反通知を出した。16日付のZenLeads Inc.への通知は、行政制裁金35万カナダドル。同社が2025年10月1日から2026年9月1日にかけて全国電話勧誘拒否名簿の一部を開示したと記す。19日付のCognism Limitedへの通知は21万5,000カナダドルで、2024年2月1日から2026年1月31日までの行為が第10条違反につながったと認定する。計56万5,000カナダドルだが、一つの命令を二社で分けたわけではない。

第9条は名簿の利用を勧誘電話規則の順守に限る。第10条は、名簿の全部または一部を組織外へ販売、賃貸、公開、その他の方法で開示することを制限し、関係会社も組織外に含める。第11条には、順守に必要な場合に限って委託先へ秘密に提供できる例外がある。第12条は委託先による再開示や目的外利用を防ぐ合理的な努力を求める。仕事の委託は認めても、名簿の行き先を白紙委任する仕組みではない。

公表された通知に受領者や対象番号の件数は載っていない。ZenLeadsについては一部の開示を明記する一方、Cognismについては第10条違反に至った具体的な流れを同じ形では示していない。CRTCの執行一覧には両件の通知と金額が並ぶ。制裁の額は確定した記録として読める。データの経路を知るには、さらに具体的な公表資料が要る。

出典