要約

  • Ofcomが受けた2026年4~6月の苦情は前期より減ったが、減少を生んだのは有料テレビ。固定ブロードバンド、固定電話、月額携帯は横ばいだった。
  • 公表値はサービスごとに利用者10万人当たりの苦情件数で示す。差が10万人当たり1件未満なら、Ofcomは事業者の結果を比較可能と扱う。

グラフの矢印が下を向いた。4本の線のうち動いたのは1本だ。Ofcomの10月26日の発表によれば、英国の主要通信事業者に関して規制当局へ寄せられた苦情は2026年第2四半期に減少した。有料テレビの苦情が減ったためだ。固定ブロードバンド、固定電話、月額携帯の苦情は1~3月と同水準。通信全般が一斉に改善したという読み方では、動かなかった3本を見落とす。

詳細報告は理由も分けている。通信3分野では故障、サービス品質、開通手続きが中心で、有料テレビでは苦情処理が最多だ。前年同期との比較ではブロードバンド、固定電話、有料テレビの相対苦情率が低下し、月額携帯は横ばい。前期比と前年比は別の問いを立てており、どちらか一方で残りを代用できない。

Ofcomは自ら受けた苦情をサービス別の利用者10万人当たりで公表する。同日付の算定方法では、セット販売の問題が複数サービスに及べば各欄へ記録する。さらに事業者間の差が10万人当たり1件未満なら、順位が違っても結果を比較可能とする。第2四半期の固定ブロードバンドではEE、Vodafone、TalkTalk、BTがその同じ範囲に入る。名簿の順番だけでは測れない距離がある。

苦情統計は消費者の選択を助け、Ofcomの監視にも使われる。その役割を果たすには、総数の低下を押した分野と、同じ幅に収まる事業者群を一緒に示す必要がある。下向きの矢印は事実だ。どの線に付いた矢印かまで示して初めて、役に立つ事実になる。

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