要約

  • AFRINICによると、Cloud Innovation Ltdの名は2026年10月9日付でモーリシャスの会社登記所が管理する登録会員名簿に現れ、AFRINICが把握したのは28日だった。
  • 公式訴訟記録と2025年6月の法廷記録には以前の削除手続きが残る一方、今回の声明には現在の名簿写し、10月のRule、法的通知、登記所の回答が添付されていない。

名簿には、まだ見えない一枚がある

AFRINICの最新声明は、19日という空白を正面に置く。Cloud Innovation Ltdの名がRegister of Registered Membersに載った日として、声明は10月9日を挙げる。AFRINICがその掲載を知ったのは28日。翌29日、裁判所任命の管財人が会社登記所にLegal Noticeを送り、ただちに削除するよう求めた。声明の公表日は31日だ。

つまり、掲載されたとされる日から機関の把握まで19日、把握から削除要求までは1日。これはAFRINICが公表した時系列であって、登記所の原簿や通知後の処理を示す資料ではない。

今回の名簿は、AFRINIC自身が説明している。会社登記所が維持し、CBRISから公開される、AFRINIC憲章上の「登録会員」の名簿だ。一方、AFRINICの会員申請案内によれば、承認された資源は同機関のWHOISデータベースに登録される。会社の名簿に名前があることだけで、特定の資源保有者がAFRINIC側でどの状態にあるかは分からない。

古い資料は二つある。AFRINICの訴訟一覧はSC/COM/MOT/000399/2025を、CILをRegistered Memberに分類したことの訂正申立てと説明し、結果を「Granted」、状態を「Completed」としている。ただし命令書へのリンクはない。別件の2025年6月19日付修正議事録には、AFRINIC側と管財人側の弁護士が、登記所の名簿からCILの名を削除するため必要な措置を済ませたと法廷で述べたことが記録されている。裁判所はその説明を伝える声明を出すよう命じた。

議事録が残すのは、その日に弁護士が述べた内容。訴訟一覧が示すのは案件の状態だ。いずれも2026年10月9日の名簿そのものではない。新しいAFRINICの声明は、10月9日付の最高裁Ruleに触れたメールを知ったともいう。AFRINICは、そのRuleが過去の二つの手続きの結果を証明する一方で、2025年6月19日の口頭判断には触れていないと理解している。Rule本体は声明ページに添付されていない。

現在のCBRIS写し、10月29日の通知、登記所の返信も同ページにはない。これらがあれば、AFRINICが述べる掲載と、削除要求の後に何が起きたかを確認できる。今の公開記録は、出所を明示した日付、完了扱いの一覧行、1年前の法廷記録を並べるだけで、変更前後の名簿を見せない。

ここで問われるのは、どの要約が正しいかを先に決めることではない。会社の名簿は機関内の地位を左右する入口になり得る。掲載に異議が出た後は、いつ、誰が、どの文書で記録を変えたかを追えることが信頼の条件になる。原簿の写しと回答を公開すれば、会員は国家の登記、AFRINICの説明、裁判記録を自分で照合できる。

次に必要なのは記録の原本

AFRINICは登記所と協議し、法的・行政的な手段を取ると述べている。次の更新で役立つのは、登録された項目、登録または許可の根拠文書、通知の本文と送達日、登記所の返信、そして訂正の有無を日付順に示すことだ。ひとつずつが時系列の別の欠けを埋める。

確認できる資料は10月31日の声明、公式訴訟一覧、2025年6月19日の修正議事録。新たな名簿争いは記録されているが、現在の名簿ページは見えない。