概要
- Verdant は、英国で計画されているデータセンターが2035年までに支え得る恒久雇用を約10,400人と推計しており、これは Verdant が techUK の予測として挙げる約40,200人を大幅に下回る
- techUK と政府はこの分析に異議を唱えており、恒久雇用とより広範な経済効果をどう数えるべきかをめぐる見解の相違が浮き彫りになっている
事実
環境シンクタンクの Verdant は9月9日、英国で計画されているデータセンター拡張に関する雇用予測に異議を唱え、提案中の施設が2035年までに支え得る恒久的な運用職は約10,400人と推計した。
Verdant はこの数字を、techUK が予測する約40,200人の雇用と比較した。Verdant は、古い施設を基にした推計では、より新しく大規模なデータセンターの人員数を過大評価する可能性があると主張する。その分析は、計画中の20件の開発について公開されている計画・雇用情報に基づき、一時的な建設雇用ではなく恒久的な運用職に焦点を当てている。
techUK は、対象件数が少なすぎ、データセンターが支えるより広範な経済活動を捉えていないとして、この手法に異議を唱えた。英国政府の報道官も、1メガワット当たりの雇用数を比較する手法を退け、より広範な経済的便益と国家安全保障上の便益を指摘した。
Verdant は、電力、水、計画制度に対応する全国的な枠組みが整うまで、新規開発を一時停止するよう求めている。これは同シンクタンクの提言であり、政府の方針ではない。
分析
この見解の相違は、何をデータセンターの雇用として数えるかという点にも起因する。施設で恒常的に働く職員、施設を建設する労働者、経済の他分野で支えられる雇用はいずれも実際の雇用だが、プロジェクトが地域にもたらすものを自治体が判断するうえで、それぞれが示す内容は異なる。
この区別は、相当量の土地、電力、水も必要とするプロジェクトについて、開発事業者が経済的な意義を訴える際に重要になる。見出しに使われる雇用数は、建設後も現地に残る雇用がどれだけあり、施設のより広範な経済効果に含まれる雇用がどれだけあるかを示してこそ、はるかに有用になる。Verdant の推計だけでこの議論に決着がつくわけではないが、より広い範囲を含む業界予測だけでも決着はつかない。
BTW の読者にとっては、プロジェクト単位の数字がより明確になれば、こうした主張を判断しやすくなる。恒久雇用、建設雇用、より広範な経済効果を分けて示すことで、計画担当者と地域社会は、各開発が何をもたらすと見込まれているのかをより正確に把握できる。
注目点
techUK、開発事業者、政府から、比較可能なプロジェクト単位の雇用数が示されるかに注目したい。計画申請で恒久雇用を建設雇用やより広範な経済効果の推計と分けて示せば、それぞれの予測が実際にどこで食い違っているのかを見極めやすくなる。
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