Summary

  • 2026年5月28日に公開されたGeoff HustonのAPNIC Labs分析では、測定対象のクライアントが最初のDNS照会を二つ以上の再帰リゾルバーへ渡す割合が60%だった。
  • 公表された利用比率は、元の照会を見たリゾルバーの集合を扱う。APNICの権威サーバーへ最初に問い合わせたリゾルバーは別の指標だ。利用者が先に受け取る答えの担い手と、名前を知った相手は一致するとは限らない。

回答は一つでも、宛先は一つとは限らない

APNIC Labsは広告を使ったブラウザー内の実験で、実行ごとに固有のDNS名を作る。APNICの権威サーバーに届く問い合わせの記録から、その名前を尋ねた再帰リゾルバーを特定し、実験参加者との対応を調べる。Hustonによると、日々数百万人の異なる利用者が試験に触れる。使い回さない名前だから、前回のキャッシュが今回の経路を隠しにくい。

この実験で60%というのは、元の問いが複数の再帰リゾルバーに渡された割合だ。一つが早く答えれば、利用者はその結果を見て先へ進む。別のリゾルバーも名前を受け取っている。速さの順位表だけで情報を見た相手の範囲を決めると、後者が消える。

APNICの表では、利用者と同じ自律システム内にあるリゾルバーの出現率が2022年の65.0%から2026年の65.2%へ、既知の公開リゾルバー群が20.0%から21.7%へ動いた。これは実験で観測された利用区分であり、排他的な顧客分布として足し算する数字ではない。Hustonがどちらの計測を使ったかを明記したことで、集中を論じる前に分母を確かめられる。

利用者の体感には最初の返答が効く。名前の可視範囲には、問いを受け取った全員が効く。実験参加者ごとに何社の異なる運営者が最初の問いを見たか、その分布が公開されれば、この可視範囲をさらに具体的に評価できる。

出典:APNIC Labsの原文、Geoff HustonのAPNIC著者ページ。