- シカゴを中心に発生した Cox の14分間の障害は、複数国のパートナーと顧客に影響を及ぼした
- 2日後に発生した Verizon Business の8分間の障害も、複数地域の顧客に影響を及ぼした
事実
Cisco ThousandEyes は、米国で発生した2件の短時間のネットワーク障害を記録した。いずれも、問題が観測されたノードをはるかに越えて影響が及んだ。9月9日、Cox Communications で14分間の障害が発生し、シカゴを中心としたものとみられた。ThousandEyes は、米国のほか、北米、南米、欧州、アジア、アフリカ、オーストラリアにまたがる12か国で、パートナーと顧客への影響を報告した。
9月11日、Verizon Business で約8分間の障害が発生した。当初はシカゴ、シアトル、ロサンゼルス、サンノゼのノードを中心としたものとみられ、米国のほか16か国で顧客とパートナーへの影響が観測された。
監視レポートは、いずれの事象についても根本原因を特定しておらず、影響を受けたすべてのネットワークを結ぶ経路上および商業上の関係も公表していない。
分析
重要なのは障害時間の短さよりも、影響を受けた経路に依存していた下流ネットワークの数だ。インターネットトラフィックは、アプリケーションとその利用者の間で複数の事業者を通過することがあるため、1社の通信事業者内の問題が、影響を受けたノードから地理的に遠い顧客側でも顕在化することがある。
これは、影響を受けたすべての顧客が Cox または Verizon から直接サービスを購入していたことを意味しない。また、ThousandEyes のデータから、背後にあるすべての契約や経路が分かるわけでもない。ただし、ネットワークが上流ネットワークや相互接続への依存関係を共有している場合、地理的に離れているだけでは障害から守られないことを示している。
したがって BTW の読者にとって、耐障害性を左右するのは、見かけ上は別々の経路がどこで収束するかだ。2本の接続回線が異なるケーブルで建物に引き込まれていても、その先で同じ上流ネットワークに依存することはあり得る。
注目点
今後は、Cox と Verizon の事象の原因を説明する顧客向けの障害報告や、事業者による情報開示に注目する必要がある。同じ都市や上流経路が関わる障害が繰り返されれば、その依存関係を特定しやすくなる。ルーティングおよびアクティブパスの計測からも、多様化されているはずの企業向け接続が同じネットワークに繰り返し収束しているかどうかを確認できる。
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