要約
- Cogecoは2027年度の純設備投資を4億2,500万〜4億7,500万カナダドルと見込む一方、売上高と調整後EBITDAの減少も予想する。
- 第4四半期の純設備投資は総額で4.8%増えた。拡張案件向けは53.6%減、拡張以外は39.8%増だった。
- 米国の通信売上高とEBITDAは減少し、カナダの増加では連結の落ち込みを埋められなかった。
2027年度は「縮小」だけで読めない
2027年度の純設備投資見通しは4億2,500万〜4億7,500万カナダドル。2026年度の5億6,100万カナダドルから下がる。Cogecoは運営効率と、ネットワーク拡張・更新案件の多くが終盤に入ったことを理由に挙げる。
同じ見通しで売上高は低〜中程度の一桁減、調整後EBITDAは中〜高程度の一桁減。いずれも前年との比較で、予想は為替一定ベースだ。フリーキャッシュフローも5億〜5億5,000万カナダドルとなり、2026年度実績の5億5,406万カナダドルを下回る。支出の縮小と業績の縮小が同じ表に並ぶ。
第4四半期、総投資はむしろ増えた
四半期の数字は、年度見通しを単純な節約話にしない。ネットワーク拡張プロジェクトの純設備投資は2,683万カナダドルで、前年同期から53.6%減少した。拡張以外の純設備投資は1億3,486万カナダドルで39.8%増。総額は1億6,169万カナダドルへ4.8%増えた。
会社は顧客宅内機器への支出増、主にカナダでの増加と他施策の実施時期を説明する。米国の純設備投資は安定していた。開示は増分全体を機器に配賦していないため、39.8%は拡張外の支出全体の動きとして扱う。
売上の差は国境で変わる
カナダの通信売上高は3億7,505万カナダドルで0.6%増、調整後EBITDAは為替一定で3.4%増だった。高速インターネットの累積加入増が支えた一方、動画と固定電話の契約が減り、インターネットだけの契約が増えた。
米国の通信売上高は為替一定で6.6%減、調整後EBITDAは9.6%減。Cogecoは小さくなった加入者基盤とインターネット専用契約の増加を理由に挙げる。8月31日時点のインターネット加入者は合計156万2,000人で、カナダ96万8,000人、米国59万4,000人。基準日の残高は市場の規模を示すが、四半期の純増減は示さない。
連結売上高は為替一定で2.8%減の6億9,549万カナダドル、調整後EBITDAは4.7%減の3億4,483万カナダドルだった。米国の減少分をカナダが埋められなかった。会社は米国で無線、デジタルブランドwelo、ストリーミングテレビ、新しい販売チャネルを進める。次の決算で必要なのは施策の数ではなく、加入者と売上がどう動いたかだ。
四半期の純加入者変動を国別に示す数字も、2027年度の事業別ガイダンスも公表されていない。どちらもあれば、米国の顧客減少が連結見通しに及ぼす寄与をより正確に追える。
出典
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