要点

  • 9月16日、45州の旧 Cox 市場にある1,100万超の世帯・事業所で、Spectrum の商品、料金体系、パッケージが利用可能になった
  • Charter は合併後18か月にわたり、Cox に残る海外の販売・サービス機能を米国へ移管する

事実

Charter Communications は、8月20日に Cox Communications の買収を完了してから1か月足らずの9月16日、旧 Cox 市場の1,100万超の世帯・事業所へ Spectrum の商品、料金体系、パッケージの提供を拡大した。対象地域にはフェニックス、サンディエゴ、ラスベガス、ニューオーリンズ、ノーフォーク、プロビデンスなどが含まれ、Spectrum の提供範囲は45州の7,000万超の世帯・事業所に広がった。

旧 Cox の個人・法人顧客500万超が、現在は Spectrum の提供範囲に入っている。顧客は「1,000ドル節約保証」を含む Spectrum のプランに切り替えられる一方、Charter は、顧客が変更を選ばない限り既存プランをそのまま維持できるとしている。店舗、車両、技術者の制服にも Spectrum のブランド表示が見られるようになった。

Charter は、Cox 市場全体に自社の販売・サービスモデルを適用し、合併後18か月の間に、Cox に残る海外の販売・顧客サービス機能を米国へ戻すとしている。

評価

顧客向けの変更は、事業全体の統合よりはるかに速く進んだ。Charter は決められた日に Spectrum のブランド、パッケージ、料金を導入できるが、二つの大規模な事業を共通の販売・サポート体制や社内プロセスへ移行するには、より長い時間がかかる。

人員面の18か月のスケジュールは、その作業の一端を示している。Charter はなお、顧客サービス機能を移管し、業務プロセスを整合させ、既存サービスを中断させずに旧 Cox 顧客の移行を管理する必要がある。同社は、基盤となる Cox のアクセスネットワークに大幅な変更を加える時期について同様のスケジュールを公表しておらず、商用展開を、物理ネットワークがすでに技術的に統合された証拠とみなすべきではない。

BTW 読者にとって重要なのは、顧客向けサービスの開始と事業運営の統合を分けて捉えることだ。旧 Cox 市場では Spectrum のプランがすでに提供されているが、Charter には今後も数か月に及ぶ組織面の統合作業が残り、物理ネットワークの大規模変更についても時期を示していない。

今後の注目点

旧 Cox 市場における料金請求、アカウント管理、サポートの各システムの変更とともに、Cox の販売・顧客サービス機能が米国へ移管される動きを注視する必要がある。Charter が今後開示するネットワーク投資情報から、Cox から引き継いだネットワークに大規模な技術変更を計画しているのか、それとも既存インフラの多くを従来の構成のまま運用し続けるのかが見えてくる。