Summary

  • Ofcomは海上無線機器の業者が一時的な場所で試験する際の事前所在地届出をやめ、場所の記録を6か月保存する方式に変える。
  • 遭難・安全周波数の試験前の調整は残る。現在発行されている64件の免許は今後、正式な変更手続きを経る。

船の無線が故障すれば、修理道具は船のいる港へ向かう。従来の免許は、一時的な試験場所を先にOfcomへ知らせる仕組みだった。2026年10月23日の海事周波数決定では、事前連絡をやめ、場所を6か月記録しておく。工具箱の足取りを毎回知らせる手間は減る。遭難周波数の見張りまで緩める話ではない。

対象は、海上無線機の試験、修理、整備、販売時の実演などを認める供給業者・実演用の免許だ。3月の変更箇所入りの免許案には、一時的な使用場所を書面で届ける条項を記録保存へ替える意図が示されている。同じ案には、送信前に周波数が使用中でないことを確かめること、送信時間を必要最小限にすること、他局への有害な干渉を起こさず自局の保護も求めないことが記されている。動きやすくなるのは作業場所であって、送信条件ではない。

境界線は遭難・安全周波数の試験にある。Ofcomは、試験前に連絡する関係当局の連絡先が古くなっていると確認した。名簿を更新するが、試験条件そのものに追加の運用変更はしないという。免許案では一部の航空遭難周波数で電波を出す試験に、時刻、長さ、場所を特定した事前の書面同意が必要とされる。他の安全関連試験にも指定機関との調整が求められる。試験信号が救助の警報と取り違えられる場所では、事前確認には現実の意味がある。

緊急時に機器を使える場面の表現も、人命、船舶、航空機の安全へ広げる。今回の提案に意見提出者からコメントはなかった。ただし、現在の64件の免許がもう変更されたわけではない。Ofcomは一般通知による変更を予定し、2026年11月に通知、遅くとも2027年2月までに最終判断を出す目標を示した。公開資料には草案と最終方針があり、次は免許条文の確定を読む段階だ。

港を移るたびの報告は省き、後からたどれる記録を残す。救助に関わる周波数なら送信前に相手を確認する。Ofcomは手続きの軽さと信号の重さを同じ秤に載せなかった。

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