Summary

  • BERECが2026年10月30日付で示した域外利用番号表には、マルタの国番号356の40054と末尾00000から99999までが載る。対象はM2M、IoTなどの非対人通信だ。
  • 越境利用の対象はマルタを除くEU・EEA。マルタ通信庁の10月の国内割当表は、40000から40054までの先頭部分(後続5桁)をMelitaに割り当てた番号群として記す。
  • 7月28日付のBEREC表には 40054 がなかった。公開資料から稼働機器数、利用国、当該小区分の最初の割当日は分からない。

マルタの番号が、欧州の越境利用表に加わった。BERECの行は本国での利用可否ではなく、域外で使う際の範囲を記す。国番号356に続く 40054 は機械間通信向けで、欄にはEU域内利用の指定、備考にはマルタを除くEU・EEA諸国での域外利用という条件がある。国内利用の可否はこの表から決まらない。

今回確認できる変化は欧州共通の公開記録だ。7月版と10月版を突き合わせると、40054 の行が現れる。末尾五桁の範囲には10万通りの組み合わせがある。しかし、それは稼働中の回線や端末が10万あるという意味ではない。表は利用できる番号帯を示し、現場の接続台数を数えていない。

国内側の根拠も確かめられる。マルタ通信庁の「National Numbering Plan Allocations」第173版は、40000から40054までの先頭部分(後続5桁)をMelitaの割当として掲載する。こちらは割当先を、BERECは域外利用の条件を示す。マルタのM2M・IoT番号制度の決定文書は2019年のものだ。欧州表の10月更新を、マルタが10月に新制度を決めた証拠として使うことはできない。

BERECは各国からE.164番号の情報を受け取り、域外利用可能な番号のデータベースを維持する。番号を出した国の監督者、割当を受けた事業者、実際の接続先の国は別々になり得る。今ある表から読めるのは最初の二つと許可範囲までで、40054 がどのネットワーク上でいつ使われたかまでは追えない。

機器が止まったとき、国番号だけで問い合わせ先を決めるのは危うい。番号の籍と通信の現場が異なるからだ。

Sources