要約
- 8月31日の募集は、メンター3人と選考委員3人を対象に、2026年11月9日を推薦期限とする。
- 先着順には、過去に同じ役割の担当者を出していない組織を優先するという条件が付く。現職者の一覧だけでは、その資格を判断できない。
学生の応募を審査する人と、選ばれた学生を案内する人。NextGen@ICANNの新たな募集が扱うのは、この二つの役割だ。ICANNが8月31日に公開した案内は、それぞれ3人を募り、推薦が三つを超えるSO・ACから届いた場合には先着順を用いる一方、その役割に過去の担当者を持たない組織を優先するとしている。
したがって、早く送信すれば必ず席を得られるという仕組みではない。組織の過去の関与が、到着時刻とは別の判断材料になる。これは学生を先着順で受け入れるという意味でもない。
同じ期限でも、同じ任務ではない
メンターはICANN88–90で参加者を支援し、旅費支援を受ける。選考委員の任期は2年で、案内では2027年初めのICANN89向け応募から担当するとされている。両方とも推薦期限は11月9日。SO・ACは各役割に1人を推薦でき、以前の担当者の再推薦も認められるが、個人による直接の自薦は受け付けない。
メンターの常設ページが説明する仕事は、会合前の準備、交流の手助け、コミュニティーへの参加支援だ。1人で最大4人の参加者を担当する。選考委員会のページでは、応募の審査と選考基準の定期的な見直しが仕事になる。委員とNextGenメンターの兼務は禁止されている。
現在のメンター一覧はRSSAC、ALAC、GACを挙げる。2025年1月からの選考委員の一覧はGNSO – NCSG、RSSAC、ALACだ。ただし、現在その役割に人を出していないことは、過去に一度も出していないことを意味しない。メンターとしての履歴を、委員としての履歴に置き換えることもできない。
推薦が届くまでの時間
組織は、候補者の希望をそのまま転送するとは限らない。ALACの2025年10月24日の発表によれば、担当委員会はメンター志望者14人の意向表明を審査、順位付けし、10月16日に人選をALACへ送った。その後20日までの合意確認を経て、Alfredo CalderonをICANN85–87の担当者に選んだ。
これは前回の一例であり、2027年の結果でも、全組織共通の手順でもない。それでも、到着順に組織内の検討時間が織り込まれることは分かる。広く候補者を募り、必要な承認を得る組織ほど、提出までに時間を要する可能性がある。
今年の案内と常設の委員会ページには、確認すべき差もある。常設ページの推薦主体にはSO・ACだけでなく、Stakeholder Group、Constituency、Regional At-Large Organizationも含まれる。新しい案内はSO・ACに言及するが、他の経路を廃止したとは明記していない。
また、今年の案内は1回の応募審査について4~5週間で約30時間を見込む。常設ページの見積もりは3週間で約20時間だ。実測した業務量の増加として扱うことはできない。同ページは、複数組織から推薦がある場合、任期を短縮して交代制にする可能性も記す。本募集でその扱いになるとはまだ言えない。
学生の募集期間とは切り分ける
ICANN88の学生向け応募は2026年8月31日から10月9日までで、選ばれた参加者の発表は12月17日の予定だ。11月9日の組織推薦期限と混同してはならない。新委員の担当開始はICANN89と書かれており、現在募集中のICANN88を審査すると読み替える根拠もない。学生の選考には基準に沿った採点と定性的な評価が使われる。
9月3日までに確認した資料からは、2027年の任命者、落選した推薦、過去の組織別担当歴の完全な一覧は確認できない。選考の失敗が起きたとする証拠はない。Lu HengのNote 36が重視する、人物の善悪ではなく仕組みを見る姿勢を当てはめれば、問われるのは限定的だ。過去の関与を条件とする優先扱いを、どの組織単位と役割に対して適用するのか。その説明が、先着順という短い言葉の意味を決める。
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