Summary

  • 2011年の ARIN 提案は Mike Burns を発案者と記し、IPv4 アドレスを受け取った組織が12カ月以内に移転元になることを制限していた。2012年の議論では短期転売の抑制が理由に挙がった。
  • ARIN 58 で職員はこの既存条件を受け手にも見えるようにする案を示した。Burns は待機期間そのものの撤廃を求めたが、それには別の政策変更が必要だ。

新しい住所を受け取っただけで、古い住所の引っ越しまで一年止まる。IPv4 の移転条件を読んでいた事業者が後から気づきうる、そんな仕掛けをARIN 58の職員が説明した。受け手の項目を読んだ人には、将来その組織が移転元になるときの制限が見えにくい。議題は、現在の規則を受け手側にも書くべきか、早期の移転申請を資源審査の対象にすべきか、だった。

現場から質問が飛んだ。Scott Johnson は、既存の /24 をいくつか持つ ISP が /20 を受け取った場合、古いブロックも止まるのかと聞いた。John Sweeting の答えは「はい」。Kaitlyn Pellak は、小さなブロックへ番号を付け替えて大きなブロックを手放す場合を確かめた。Sweeting は小規模ブロックを得る別の政策経路に触れつつ、困っても相談を上げずに待ってしまう組織がいるかもしれないと認めた。

そこで Mike Burns が、自分もこの鍵の製作者だと名乗り出た。約13年前、短期転売への懸念に応じて12カ月の待機を規則へ入れたが、本人は乗り気ではなかったという。2011年の ARIN 提案には発案者として名前があり、2012年の議事録にも転売防止の説明が残る。2023年の ARIN 51でも、Burns は当初からこの条件に反対だったと語っていた。今回の答えは注意書きの追加ではなく、待機期間をなくすことだった。

Sweeting は、その案なら新しい政策提案が要ると即答した。現在の ARIN 移転案内には12カ月の制限と特定の例外が残っている。会議が終わっても鍵はかかったまま。作った人の気持ちが変わっても、鍵穴は文書の中にある。