Summary
- Hernán Arcidiáconoが共同執筆したLAC-2024-4は、重要インフラ用IPv4予備枠の小規模な割り当て、回収、返却を公開記録にする。LACNICは2025年4月25日に実施した。
- もう一つの共同提案LAC-2025-5は2026年3月に承認された。第三者へのIPv4再割り当てについて、WHOIS上の受け手のASNと、開始・終了の公開記録を求める。公式表示は今も「Ratified」だ。
ネットワークの運用者は障害が起きれば経路をたどる。アドレスの動きにも同じ習慣が欲しい。ブエノスアイレスの交換所に携わり、LAC-IXの政策作業部会を率いる Hernán Arcidiáconoは、IPv4の移動を二種類の帳簿に書き込む提案に名を連ねた。
一冊目の対象は、LACNICが重要インフラ向けに確保する特別なIPv4枠だ。交換所にはこの枠から小さなブロックが割り当てられる。共同執筆者は、実体のない交換所が希少なアドレスを申請する危険を挙げた。LAC-2024-4でArcidiácono、Ricardo Patara、Edwin Salazar Ordoñezが求めたのは、割り当て、回収、返却を一つの公開ログに載せることだった。WHOISの断片を追いかけるより、どのブロックがいつ出入りしたかを調べやすい。規則は2025年4月に実施された。
二冊目は予備枠の外で使う。保有者が自社設備の外にいる第三者へIPv4を再割り当てする仕組みを、LAC-2025-5が定める。ArcidiáconoはEdmundo Casarez Lopez、Douglas Fischer、Uesley Correaと執筆した。最終版では、受け手にLACNICから割り当てられたASNとIPv6空間が必要だ。ブロックは/24から/22。直ちに25%使う必要性を示し、一年以内に50%利用する計画も求める。WHOISはブロックと受け手のASNを結び、公開ログは開始・終了の日付を記す。使用の責任は元の保有者に残る。
二冊は重ならない。二つ目の提案は重要インフラの予備枠を明示的に対象から外した。予備枠では入出庫、再割り当てでは受け手と期間を追う。LACNICは後者を2026年3月24日に承認したが、政策ページはなお「Ratified」、進捗86%と表示する。実施済みの一冊目と、実施を待つ二冊目。似た帳簿でも、読者が今確認できるものは違う。
LACNICの人物紹介には、IPLAN、ブエノスアイレスの交換所、LAC-IXにわたる経歴が並ぶ。帳簿という地味な道具を選んだ理由が見えてくる。番号資源の所在を語るなら、日付と相手とブロックを示せるほうがいい。
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