要約
- RIPE NCCは文書リンク、説明、タグを備えた政策一覧をすでに公開している。Remco van Mookの概要は新索引の追加機能を説明していない。
- 本文はその後、一章ずつ原文のまま移し、章ごとに別の提案を通す案だ。
RIPEの新政策マニュアルは索引から始まる案だが、RIPE NCCはすでに「List of Policies」を公開している。ページは全政策の一覧をうたい、各文書に短い説明とタグを付ける。Remco van MookのRIPE 93向け概要は現行文書を指す索引を提案するものの、既存一覧との違いを示していない。
現行一覧には、IPv4の割り当てと割当を扱うripe-826、資源移転を扱うripe-807が別々に載る。新しい索引が資源別の章立て、文書間の対応表、移行状況の表示を加えるのか、概要からは分からない。既存一覧との見本比較があれば、最初の段階で何が改善するのか判定できる。
Van Mookは、RIPEのアドレス政策には一貫した本文がなく、その曖昧さをRIPE NCCが吸収していると論じる。さらに、合意形成を支える参加者が過去10年で3分の1に減ったと概要に記したが、前後の人数は示していない。規模を判断するには、日付付きの参加者推移が必要だ。定義の抜けが、正式な提案手続きや数カ月のメーリングリスト議論、NCCのフィードバックを繰り返し招くとも説明している。
案の進め方は意図的に段階的だ。資源ごとに本文を変えずに移し、一章ごとに一つの提案を出す。文書整理の名目で規則をまとめて書き換える危険を抑え、各変更の範囲も絞れる。一方で、マニュアルの実用性は順番にしか高まらない。移行前の章を読むには、今まで通り元文書を開く必要がある。概要には章の総数も日程もない。
本文の引っ越しにも、RIPEの政策変更手続きが付いてくる。RIPE-500は提案作成、議論、レビュー、結論の四段階を定める。議論は最低4週間、レビューは最長4週間、最後のLast Callも4週間だ。議論後に次段階へ進むなら、草案文書は4週間以内に用意する。個別日程の変更はできるが、その日程は記録しなければならない。原文のまま移す章にも、独自の手続き時計が回る。
調査時点では、RIPE 93の公式ページは講演を10月29日14時(EET)に予定し、記録・録画・Meetechoチャットはいずれも未掲載だった。公開資料が示すのは提案であり、合意、採択、移行完了ではない。見るべき点は、索引の保守担当が決まるか、各移行提案が元文書の版と新章の対応を明示するかだ。
出典:RIPE 93講演概要 · RIPE NCC政策一覧 · RIPE Resource Transfer Policies, ripe-807 · RIPE-500
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