要約

  • ARINへの提案2022.26は、ホスト型から委任型へ移る間、同一組織で両方式を併用できるよう求めた。提案者は515プレフィックスにそれぞれ複数のROAを持つ組織を挙げ、当時の慎重な作業ペースなら再作成に25時間かかると見積もった。
  • ARINは2022年11月に検討を約束した。現在の提案一覧ではOpenのまま。RPKIのFAQは方式変更を希望する組織にRegistration Servicesへの連絡を求める。

選べる製品が二つあっても、その間を安全に渡る道がなければ、選択の値打ちは下がる。ARINのRPKIでは、ホスト型ならARINがROAを署名し、委任型なら資源保有者が自ら認証局を運用する。両方式の説明は明快だ。問題は署名者を替える瞬間にある。

Michael Drzalが2022年10月に出した提案は、机上の心配ではなかった。彼の説明では、ホスト型から委任型への変更で従来のROAが無効になり、作り直しが必要だった。最大の組織には515のプレフィックスがあり、各プレフィックスに複数のROAが付く。ルーティング上の事故を避けるため更新を急がない方針なら、再作成だけで25時間という計算だった。これは当時の一組織の見積もりであり、現在の全利用者に共通する所要時間ではない。

ARINは大型の資源保有者に役立つ機能だと認め、要件を調べて開発予定に入れると回答した。2023年のARIN 52会議録でも、職員は移行支援の要望に言及した。しかし公開一覧の状態は変わらずOpenだ。FAQにある現行の案内は、登録サービス部門に相談すること。公開資料には、二つの認証局をどう重ね、旧新の認可をどう照合し、失敗時にどう戻すかを示す完了済み手順が見当たらない。

同FAQによると、ARINのリポジトリは約5分ごとに公開され、新しいROAがインターネット上の経路制御に影響するまで通常30~60分を見込む。移行の停止時間を示す数字ではない。だからこそ、作業順序とバリデータが実際に受け取った認可集合の記録が必要になる。個別の支援で連続性を保てているなら、その方法を公開できるはずだ。電話番号は橋の設計図にならない。