要約

  • APNIC理事会は、開催約30カ月前から六カ月間の公開意思表明を受け付け、必須の実現可能性確認と重み付け審査を行う選定案を支持した。
  • 2028年分は新しい審査を受ける一方、公募は実施しない。全工程の導入は2029年からで、開催地を決める権限は理事会に残る。

会場の地図は参加者の地図でもある。どの都市なら渡航できるか、査証を取れるか、費用を払えるか。APNICが年二回の会議を地域内で開くとき、開催地の選択は単なる宴会場探しではない。政策を議論する場所までの距離を決める仕事だ。

現行の開催地案内では、単独開催の会議について、理事、コミュニティーの構成員、開催を希望する団体が少なくとも二年前から候補地を提案できる。事務局が航空便、査証、通信基盤、安全、施設、予算、スポンサーを調べ、候補の主催者と非公式に話す。理事会が開催地と代替地を選ぶ。現在の巡回表は2028年をオセアニア、2029年を南アジアに置く。

10月19日に採択された9月の理事会議事録には、より開いた入口が記された。開催約30カ月前から六カ月間、公開で開催意思を募る。必須の実現可能性確認を経た候補を、財務やリスクも含む加重基準で比べる。事務局は第一候補、代替候補、通常の手順から外れる例外を理事会に示す。理事会はこの改訂案を支持した。議事録に独立した採択決議や配点表はない。

だが、初回の2028年は入口がまだ旧式だ。事務局は2026年11月に2028年開催分の推薦案を出し、新しい評価方法を使うが、公募は省く。完全な実施は2029年から。2027年の単独会議は既にモンゴルのウランバートル開催が発表されている。議事録は2028年、2029年の開催都市を決めていない。

理事会は、これまでAPNIC会議を開いたことのない国・地域にも目を向けたいという。事務局は公平性を審査に含め、複数候補があれば比較資料を出すと説明した。ところが現行の公開ページは提案と非公式協議を案内するまま。新しい応募期間の開始日も申請経路も、配点も示していない。

年初にAPRICOTと併催する会議は、公開ページ上ではAPNOG理事会が開催地を選ぶ。改訂案がその権限とどう接続するか、9月の議事録は説明していない。

出典:理事会議事録、現在の開催地案内、2027年会議の発表。