要約

  • AFRINICは2026年9月1日、RIRガバナンス文書の推奨第3版を公表した。これは今後の機関審議に付された最終草案であり、採択済みの運用規則ではない。
  • 第4.2条は、少なくとも5年に一度の監査と、その間に特定条項を調べるコンプライアンス審査を分けている。
  • 適合または是正済みの同一問題には一年の待機期間があり、さらに各申立主体が同じRIRに対して二つの監査の間に開始できる審査は二件までとされる。
  • 申立て、開始判断、主体、対象条項、監査区間、終結、是正計画を一つの非公開情報を守る記録に結ばなければ、制限の適用は検証できない。

三件目を数える前に主体を決めなければならない

あるRIRの会員グループが第4.1条の義務について審査を求め、ICANNが重要性を認めて開始したとする。別のグループによる二件目も開始された。次の定期監査より前に、構成員の一部が入れ替わった第三のグループが申立てを出す。

これは同じ申立主体の三件目なのか、それとも新しい主体の一件目なのか。以前の申立てが受理されたものの、重要性審査で退けられていた場合、その申立ては件数に入るのか。条文は「開始されたコンプライアンス審査」を制限しており、受信箱に届いた文書を制限しているのではない。

定義次第で、独立した会員集団の審査機会が早く失われることも、名簿を少し組み替えるだけで上限が空洞化することもある。RIRを終わりのない審査から守る目的と、五年後まで待てない具体的問題を扱う目的は、同じ分類判断に依存する。

AFRINICの9月1日発表は、推奨文書、旧版との対照表、変更理由を公開した。AFRINICに実際の審査が始まったことも、文書が効力を持ったことも示していない。

申立ての入口は複数、開始判断は一つ

推奨第3版によれば、各RIRは少なくとも五年に一度監査を受ける。監査の間には、他のRIRの多数決、対象RIR自身、または対象RIRの会員グループがコンプライアンス審査を求められる。

会員経路の基準は、総会員数の15%または1,000会員の少ない方である。一つの法人は、別の投票で複数票を持っていても一会員と数える。申立ては第4.1条の具体的規定と十分な重要性を示し、少なくとも一会員が当該RIRの既存手続で解決を試みたことも示さなければならない。

ICANNは申立てを審査し、開始に値する重要性があるかを決める。申立てがなくても、特定規定への不適合を合理的に信じるときは、全RIRへの通知後にICANNが自ら開始できる。

したがって、懸念の発生、申立ての到着、要件確認、重要性判断、開始または却下、終結は別の状態である。公開カウンターが最初の到着時に増えるなら、草案が使った「開始」という境界を書き換えることになる。

一つ目の制限は問題に付いて動く

具体的な第4.1条の規定が前の暦年に評価され、適合と判断された場合、同じ問題はすぐには再審査できない。不適合の後にリハビリテーション計画を終え、ICANNが適合回復を確認した場合にも保護が働く。

待機期間の起点は一律ではない。計画があれば、その日程の終了から一年後まで。計画がなければ、先の監査または審査の終結から一年後までである。対象規定、結論、計画の有無と終点、回復確認を残さなければ期限を計算できない。

「同じ問題」の関連付けにも理由が要る。同じ条項を示していても事実が異なる場合があり、新証拠が後から生じることもある。一つの申立てが複数規定を含むこともある。見出しの類似だけで統合せず、言い換えだけで分離せず、判断主体と根拠を訂正可能な形で残すべきだ。

二つ目の制限は主体と監査区間に付いて動く

次の文は、各申立主体が同一RIRに対して二つの監査の間に開始できるコンプライアンス審査を二件までとする。全経路を合わせた総数が二件だとは書いていない。RIR多数、自己審査、会員グループ、ICANNにはそれぞれ異なる入口がある。

区間を作るのは暦年ではなく二つの監査である。どの監査がカウンターを開き、どの出来事がリセットするのかを固定しなければならない。審査の途中で監査が始まる場合も、暗黙に件数が移動してはならない。

ICANNと自己審査を求めるRIRは識別しやすい。他のRIRの多数は賛成の組合せが変わり得る。会員グループはさらに流動的である。全氏名を公開するのは過剰だが、同一性を何も保存しなければ上限は証明できない。

不可逆の連合集団フィンガープリント、集計人数、用いた分母を保存すれば、個人名を出さずに連続性を示せる。後の集団を同一または別とした規則と判断も公表対象になる。

終了報告だけでは次の入口を判断できない

第3版は、監査または審査の後に、必要な秘匿処理をした要約をICANNが公表するよう求める。是正計画があれば、終了後の回復確認と報告も求める。これは終端の証拠になる。

しかし上限は次の審査を始める前に使われる。その時点で、現在の監査区間、当該主体の開始済み件数、同一問題の待機状態、期限を決めた終結イベントが見えなければならない。事後報告だけでは事前の門を監査できない。

変更理由書は、コンプライアンス審査を監査間の具体的問題を早く捉える軽量な仕組みと位置付ける。同時に、頻度制限は反復行為や無限審査によるRIRの麻痺を防ぐためだと説明する。この均衡は、数値よりも一貫した計数にかかっている。

公開するのは判断の骨格だけでよい

最小記録は、対象RIRと区間を囲む二つの監査を特定する。申立主体の種類とプライバシーを守る安定識別子、受領時刻、対象条項、会員基準と内部手続の履行、重要性判断を記す。

開始時には時刻と区間内の序数を加える。終結後には結論、終結時刻、同一問題との関連、是正日程の終点、回復確認、待機期間の満了日を保存する。異議申立てや訂正は過去を消さずに現在状態を更新する。

会員名、署名、連絡先、内部申立て、秘密資料は公開しなくてよい。これは事件ファイルではなく、門が開いた、または閉じた理由を証明する受領証である。

NROのICP-2手続ページでは、9月1日版はASOアドレス評議会からNRO執行評議会へ渡された推奨草案であり、承認・採択は後の段階にある。最初の上限判断が争われる前に、カウンターを定義する余地がまだある。

情報源