要約

  • AFRINICは2026年1〜6月の旅費を233,695米ドルと報告し、そのうち114,232米ドルをBoardに分類した。別のイベント表にはBoardの参加記録が15件ある。
  • この資料が示すのはイベント別開示の必要性であり、不適切な支出の証拠ではない。62件は確認済みの実人数ではなく、どの費用も特定のイベントに割り当てられていない。

分析

論点は、続けて掲載された二つの表の間にある。5ページ目は上期の旅費を部門や組織グループ別に示す。6ページ目はAFRINICが参加した会合・イベントを16行で列挙し、日付、場所、Staff・Board・Othersの記録数を載せる。イベント表から参加記録は数えられるが、費用表の金額を説明することはできない。

旅費は6月30日までに233,695米ドル。年間の承認予算460,000米ドルに対し、報告書は51%と記す。部門分は90,385米ドル、Boardは114,232米ドル、Collaboratorsは25,520米ドル、Council of Eldersは3,558米ドルで、合計は報告額と一致する。Boardは旅費総額の48.9%に当たる。ただしこれは費用分類の割合であり、理事個人や特定の出張・会合の費用ではない。

次のページのイベント表は、Staff 36件、Board 15件、Others 11件の計62件を示す。62人という意味ではない。同じ人が複数のイベントに参加した可能性があり、重複を除いた人数は報告されていない。ケニアで行われたAIS’26はStaff 15件、Board 8件、Others 10件で、合計33件。AISの旅費・会議費がいくらだったのか、Boardの114,232米ドルのうち8件に対応する額がどれほどかは分からない。

この空白は、支出が不正だという意味ではない。参加表はAFRINICがどこで代表されたかを示し、費用表は会計上どのグループに計上されたかを示す。どちらも、APRICOT、ICANN、AISなど各イベントへの出張費、航空券と宿泊費の内訳、共通費用の配賦、承認目的や成果との対応までは示さない。イベント別の予算や実績、成果指標も掲載されていない。

2026年の承認予算では、旅費460,000米ドルと会議費400,000米ドルが別項目になっている。予算の説明によると、会議費にはAISとAFRINIC会合を対面で実施する想定が含まれる。上期報告では会議費の実績は158,830米ドルで、年間予算の40%とされている。背景としては参考になるが、どのイベントにいくら使ったかは分からない。両項目を合算し、AISに帰属させることは資料にない関係を作ることになる。

上期で年間旅費予算の51%に達したことだけから、支出が予定より速い、遅い、または適正だとは言えない。年間予算であり、引用資料には月別やイベント別の計画がない。会合の時期に出張が集中する可能性もある。報告書は未監査で、未払いの確約額、払戻し、取り消し、改定後予測も示さない。浪費、予算超過、Boardの出張の不適切さを立証する数字ではない。

個人情報を守りながら活動を対応付ける公開表があれば、検証は進む。イベントと日付、承認された目的、役割別の参加記録、承認予算と実際の旅費・会議費、共通費用の扱い、簡潔な成果を一組にする。会員は個人の旅程を公開せずに支出を比べられる。現行資料は財務のスナップショットを提供するが、各イベントの費用までは示していない。

出典