要約

  • National Communications AuthorityはScancom Plc(MTN Ghana)を700 MHz帯の2区画で選定。免許料は合計1億900万ドルで、2区画は1申請者の取得上限に当たる。
  • 2.3 GHz帯は5区画に対し4区画の申請、3 GHz帯は3区画に対し4区画の申請。両帯域の手続きは続く。

売り出した周波数に空きが残ったからといって、買い手の意欲が弱いとは限らない。ガーナのNational Communications Authority(NCA)が9月11日に公表した700 MHz帯の結果では、資格を満たした唯一の申請者Scancom Plc(MTN Ghana)が2区画で選ばれた。供給は3区画だったが、1申請者が取得できるのは2区画までだった。

NCAは同帯域の選定手続きが完了したと説明し、2区画の免許料を合計1億900万ドルとした。この発表は料金の納付確認ではない。免許が発行されたことや、ネットワークが稼働したことも示していない。さらに、同時に対象となっている二つの帯域まで決着したわけではない。

同じ「4区画」でも意味が逆になる

NCA Towerで行われた最良価格提案の開封と順位付けには、申請者の権限を持つ代表者が立ち会った。結果表によると、2.3 GHz帯ではGhana Telecommunications Company Limited(Telecel Ghana)とGoal Telecommunications Ltdが合計4区画を申請した。用意されたのは5区画である。

一方、3 GHz帯ではScancomとGhana Telecommunications Company Limitedが4区画を申請し、供給は3区画にとどまる。NCAは前者を申請不足、後者を超過申請と分類した。4という数字は申請区画数であって、参加企業数ではない。

周波数の量も同じ単位では比較できない。7月の募集要項は、700 MHz帯の1区画を上下対の2×10 MHz、2.3 GHz帯を20 MHz、3 GHz帯を50 MHzと定めている。別の帯域に空きがあるから不足分をそのまま補える、という計算は成り立たない。権利も条件も帯域ごとに異なる。

参加できる企業の範囲が需要を変える

700 MHz帯の上限は、低い周波数を使うカバレッジ層の競争を維持するためだと募集要項に記されている。申請企業単体だけでなく、関連する持分や事業体にも制限が及ぶ。9月の発表は、この上限がScancomの選定結果にも適用されることを確認した。残った第3区画を同社が自由に追加取得できる、と読むべきではない。

2.3 GHz帯にも参加資格の制約がある。7月の要項は、2.6 GHz帯の割当てを直接、または特定の関連関係を通じて持つ事業体を対象から除いている。この条件を満たす集団の申請数は、ガーナの通信業界全体の投資意欲とは一致しない。

また、今回の発表に全提案価格の分布はない。2.3 GHz帯と3 GHz帯の最終的な割当てや価格も未公表である。申請が供給を下回ったことだけから、最低価格に届かない提案があったと断定することはできない。

進んだのは権利配分の見通し

8月27日に開封されたのは行政・技術関係の書類で、NCAはその段階では適格性や適合性を判断していないと説明した。9月9日には4申請者中3者が資格審査を通過したと発表。9月11日には、さらに一つの帯域で選定結果が示された。各段階で明らかになる不確実性は別物だ。

今回読み取れるのは、700 MHz帯では上限付きの選定が成立し、3 GHz帯では競合する申請の解決が必要で、2.3 GHz帯では参加条件の下で余剰がある、ということだ。NCAは残る手続きを経て結果を公表し、選定された申請者には別途通知するとしている。設備の発注や市場競争を考えるうえで重要な進展だが、利用者の料金や速度を予告する資料にはまだならない。

出典

NCA:9月11日の選定状況

NCA:9月9日の資格審査結果

NCA:7月の募集要項

NCA:8月27日の書類開封