要約

  • Coltは2027年1月に既存の山側ルートへ25Tbpsを追加し、春には新設する東阪プラチナコネクトに約25Tbpsを設ける計画だ。
  • 約30%の遅延低減は、より短い新ルートを対象とする。料金、ルート別投資、契約済み容量、測定方法は公表していない。

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50Tbpsと聞けば、巨大な一本の回線を想像する。Coltの発表が示しているのは、二つの増強と二つの時期だ。長距離容量を買う顧客が気にするのは、どちらが先に使えるかだろう。

第1段階は2027年1月。Coltは東京と大阪を結ぶ既存の山側ルートに25Tbpsを追加する。第2段階は、500キロ超の区間に設ける第3ルート「東阪プラチナコネクト」で、2027年春の提供開始と初期容量約25Tbpsを予定する。需要に応じて容量を段階的に増やす方針だ。二つを足した数字が、約50Tbpsとなる。

容量と速度の主張は別々に読む必要がある。Coltは、新ルートが既存の海側・内陸ルートより短い光ファイバー経路を通り、遅延を約30%減らすと説明する。1月の増強は山側ルートであり、Coltは同じ低遅延幅をそこに結び付けていない。容量を合算した見出しだけでは、二つの計画が一つに見えてしまう。

買い手にとって、この違いは実務そのものだ。春の新ルートを検討する金融機関は、開通日、自社の接続地点での性能試験、商用条件を知りたい。1月の利用を計画する通信事業者やデータセンター運営者は、増強後の山側ルートの提供地域、注文方法、利用可能な容量を確認する必要がある。ルート容量は供給可能量であって、すでに売れた量ではない。

Coltは金融機関、他の通信事業者、データセンター事業者から低遅延の長距離接続を求める声があったと説明する。今回の計画は、2023年8月に公表した西日本向け3年間・150億円の投資枠に位置付けられる。東阪ルートへの投資配分、サービス価格、容量を予約した顧客は明らかにしていない。約30%という推定の測定地点や方法も示していない。購入判断にはその数字が必要になる。

この計画は、より広い整備の一部でもある。Coltは大阪以西に22カ所のPoPを新設し、広島・岡山の都市網を2026年末まで、福岡の都市網を2027年1月までに整備する計画だ。東京―大阪網が結ぶ地点を増やせる余地はある。ただし、各拠点がどのルートに接続し、いつ注文可能になるかは発表から分からない。

今分かるのは、1月の既存ルート増強、春の第3ルート開通、それぞれ25Tbps、そして新ルートだけに付く約30%の遅延低減見込みだ。商用の成績表――提供日、指定地点間の実測遅延、販売容量、料金――はこれからだ。見出しの足し算はきれいに決まった。あとは注文が付くかどうかである。

出典