要約

  • IDN ccTLDに関する「受動的な役割」は、一切照会できないという意味ではない。ccNSOは、理由のある確認と日常的な遵守監視を分けている。
  • 回答は7月に承認され、8月には送付完了が記録された。9月の理事会日程は、政策の採択や特定ドメインの廃止決定を示すものではない。

ある書類の表記が変わった。だから追加の説明を求める。この二つの間には、まだ判断が必要だ。表記の変化が、ドメイン名の適格性に関わる変化を本当に示しているのかを確かめなければならない。

国際化された国別コードトップレベルドメイン、IDN ccTLDを扱うccPDP4で、ccNSOはこの確認の入口を説明した。7月の回答文書の質問3によれば、ICANNに受動的な役割を求めた趣旨は、積極的に遵守状況を取り締まらせないことにある。ただし合理的な推定があれば、管理者に照会し、必要な声明を求めることは認める。

何を確かめる照会なのか

質問が挙げる対象は、指定言語、その文字体系、または指定言語における地域名の変化である。求める文書も、文字列と地域名の対応関係、言語の地位、参照した文字体系のいずれを確認するかで異なる。

回答はISO 3166の一覧にあるフランス語・英語の転写の変化やGACの認定手続きに言及している。しかし、これは例示であり、十分な根拠の条件を網羅した判定基準ではない。外部資料に変化があっただけで、文字列が不適格になったと判断する仕組みでもない。

2024年6月の理事会向け報告書では、指定言語を、その地域で法的地位を持つ言語、または行政に用いる言語としている。外部の一覧で綴りが変わっても、行政言語としての地位が失われた証明には直結しない。第12.2~12.4節が名称、言語、文字体系を分けるのは、そのためにも重要だ。

回答済みの問題と、これからの決定

この解釈は、ICANN側から質問が出ただけの状態ではない。7月16日の議事録は、Councilが決議231-04で回答を採択したことを記す。8月の会議記録では送付が完了扱いとなり、職員が回答を評価文書に反映していると説明されている。

一方、9月2日の理事会予告が示すのは次の協議だ。9月4~6日にロサンゼルスで開くワークショップで、ccPDP4担当グループの勧める進め方を検討する。Councilによる趣旨説明と、理事会による政策判断を同じ出来事としては読めない。

照会には実務上の重みもある。報告書第12.4節は、同じ指定言語を別の文字体系で表す有効な新規申請がある場合を扱う。既存側の申請者または管理者は、当初の資料を出した機関に相当する関連公的機関から文字体系に関する声明を得る。この手続きには通知後3カ月の期限と廃止につながる規定がある。7月の回答が、すべてのドメインを3カ月ごとに検査する新制度を設けたわけではない。

9月3日時点で確認した資料から、特定の文字列がこの解釈に基づいて調査・廃止されたとはいえない。今後の焦点は、必要な確認を可能にしつつ、何を提出すれば疑問が解消するのかを明確にできるかにある。証明を求める理由と、証明から導く結論は、最後まで別のものだ。

出典

  1. ccNSOの回答、質問3・5ページ
  2. ccPDP4理事会報告書、第12.2~12.4節
  3. 7月16日のCouncil議事録
  4. 8月のCouncil会議記録
  5. 9月の理事会ワークショップ予告