要約
- Verisignが2026年4月15日に提出したRSEP 2026013は、
.NAMEの第3レベルドメインについて新規登録を停止し、既存登録を終了・削除する計画だった。ICANNは5月7日に承認し、7月28日の書簡で導入を認めた。書簡が記した約2万2千件と「大半は使われていない」という判断はVerisignの説明による。 - ICANNの審査はDNS全体の安全性・安定性と競争に重大な問題を見いださなかった。職員は個々の登録者への影響を理解していたが、それはRSEPの受理基準ではないと説明した。10月には六つの再審査請求がまとめられた。確認した公開資料に最終終了日や削除済み件数はない。
申請書は二つの違う出口を示した
Verisignの申請書は、利用の減少、登録事業者による支持の限界、運用効率を理由に挙げる。小さくなったサービスを畳みたいという経営上の動機は読み取りやすい。問題は畳み方だ。申請は今後の登録を止めるだけでなく、現在の第3レベル名も終了させ、削除すると書いている。
その一方で、ドメイン名のライフサイクルへの影響を問う欄は「影響なし」だった。技術的な状態遷移だけを意味したのかもしれない。だが申請書は、その読み方を既存名の消滅と結び付けて説明しない。何年も更新してきた名を持つ人には、次の更新という選択肢が消える。文書の一方に削除、他方に無影響と書ける形式は、決定を下す組織に解釈の負担を渡す。
Verisignは登録事業者に少なくとも90日前に通知し、少なくとも30日前に再通知すると約束した。多数のサービス利用者を代表する選抜した登録事業者には口頭で相談し、安全性、安定性、競争上の懸念は示されなかったという。彼らは顧客との接点を持つ。しかし登録事業者への相談は、古い名に依存するすべての人の用途調査ではない。メールアドレス、アカウント回復、機器設定、長く参照される連絡先は、集計上の「利用率」と別の場所に残る。
規模を知っていても、評価尺度は変わらなかった
ICANNの7月28日付書簡によると、承認日は5月7日、公表は翌日。RSEPの対象範囲ではDNSの安全性・安定性と競争に重大な問題は見いだされなかった。.NAMEの契約更新が進行中のため、ICANNは直ちに契約を改めず、書簡で導入を認めた。
書簡は既存登録を約2万2千件とし、大半が未使用というVerisignの主張を記す。個々の利用状況を独立に調べた一覧ではない。「大半」が正しかったとしても、残る少数の重要度は測れない。ひとつの名が停止すればひとつのメールアカウントが使えなくなる可能性がある。DNS全体の安定を揺らさずに、特定の利用者に大きな支障を与えることは十分あり得る。
BAMCの26-2に関する勧告には、ICANN職員が承認前にVerisignとその登録数を扱っていたことがうかがえる。数字が隠されていた話ではない。8月24日のBAMC議事録では、職員が境界をはっきり説明する。安全性と安定性の審査対象はDNS全体であり、個々の登録ではない。登録者への影響は理解していたが、RSEPの受理基準に含まれない。第三者が意見を述べる正式な経路も、この手続きにはない。
ICANNの書簡は、登録者との関係を登録事業者に委ねる。Verisignが登録事業者に通知し、登録事業者が顧客に連絡する。役割分担自体は明快だが、それだけでは古い名前をどう移すかの証明にならない。通知の送信先、到達、支払済み期間、削除後の扱いをつなぐ記録が必要になる。
六件の再審査と、まだ記録されていない削除
最初の再審査請求26-2は第3レベル登録と、別のメール転送サービスに関する決定を争った。後者はRSEP 2026014であり、同じ申請として扱うべきではない。BAMCは8月、手続き上の誤りや誤情報への依存を立証していないとして26-2の却下を勧告した。公的意見募集や支払済み期限までの存続など、請求者の求めた措置についても再審査の範囲外、または登録事業者と顧客との契約に属すると整理した。
Patrik Fältströmの請求は、25年以上使われてきた第3レベル名を例に挙げる。新規販売の終了と継続利用の終了は、所有者にとって違う決定だ。請求にはもう一つ、将来別の者が対応する第2レベル名を取得した場合、同じ第3レベル名を新たな支配下で再現できるのではないかという仮説がある。現実の乗っ取りが起きたと示す資料ではない。削除後の名称の支配権を説明せよという問いである。
10月14日のICANN通知は26-2、26-5、26-6、26-7、26-9、26-10をまとめた。BAMCと理事会が一緒に扱う。8月の勧告はこの一連の最終決定ではない。公式RSEP一覧には2026013が承認済みと載る。承認の欄は削除の履歴ではない。公開文書で確認できるのは権限の付与までで、最終停止日と実際の削除件数はまだ分からない。
最も遠い受取人
90日前の通知は登録事業者に届く約束である。登録事業者は顧客に連絡できるが、長年の名が外部のどの仕組みに埋まったかをすべて把握できない。本人でさえ過去の依存を忘れているかもしれない。終了日だけを告げる通知では、実際の移行に必要な作業が見えない。具体的な登録一覧、支払済み期間、名前の最終状態と再利用の条件が伴って初めて、終了は管理できる。
Verisignの申請は、第3レベル名に関する契約条項を既存登録が終わるまで残し、その後の更新契約に終了を反映するとしている。許可書簡と将来の契約文の間には、通知や移行を実証するための時間がある。その時間を使わずに条項だけを消せば、契約は閉鎖を記録しても、閉鎖の過程で失われたものを説明できない。
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