要約

  • RFC 1392は1993年、電子メール、IP、ハードウェアを一般的なアドレスとして挙げた。RFC 1983は1996年にURLを加えた。
  • URLの構文はRFC 1738でStandards Trackに入っていた。一方、HTTP/1.0はInformationalのままで、正式な標準化は続いていた。

1993年1月、Internet Users’ Glossaryが「address」と呼んだものは三つだった。電子メール、IP、ハードウェアまたはMACアドレス。同じ用語集にはWorld Wide Webの項目もある。Webは説明されていたのに、そのページや資料を指すURLは、まだアドレスの一覧に入っていなかった。

Webは1993年版にも載っていた。変わったのは用語集の分類だ。人やホスト、装置を指すものに、ネット上の情報資源を探す文字列が加わった。

RFC 1738は1994年12月、URLの構文と意味を定めたStandards Track文書だ。URLはInternet上の資源を特定し、アクセスするための短い文字列表現。スキームが後続部分の読み方を決める。だからURLは、接続先ホストのIPアドレスやネットワーク機器の物理アドレスとは役目が違う。

1996年5月のRFC 1945はHTTP/1.0をInformationalとして公開した。IESGは近くStandards Track文書に置き換わると見込んでいた。同じRFCの要約には、World Wide Webが1990年以来HTTPを使ってきたとある。利用の記録と標準化の進み具合は、同じ時計では動いていない。

同年8月、RFC 1983は1993年版を置き換え、「一般に使われる」Internet addressを四種類にした。電子メール、IP、ハードウェア、そしてURLだ。URLの項目は、Internet上の資源を表す文字列で、主にWWWで情報を取得するときに使うと説明する。近くのHTTPの項目は、HTMLを運ぶWWWのプロトコルと説明し、正式な標準はIETFでまだ開発中だと記す。

RFC 1738は資源をどこで見つけるかを扱い、RFC 1945はページをどう運ぶかを扱う。RFC 1983は読者の語彙にその違いを載せた。翌1997年1月、RFC 2068がHTTP/1.1をStandards Trackに置いた。

URLの構文が標準化の道に入った後も、HTTP/1.0の文書はInformationalだった。用語集はURLを一般的なアドレスと呼び、HTTPの正式化はなお進行中と記した。資源を指す方法と、そのページを運ぶ方法は別々に整っていった。

当時の利用者調査はRFCにない。「一般的」という編集判断を実際のブラウザー利用で測るには、当時の利用記録が必要だ。

出典