要約
- RIPE NCCの10月投票報告書は、Arbiter Panelの6席に選ばれた人物を示すが、候補者別得票、脱落の順序、移譲票、各席の差を公表していない。
- 当選者の任期は2031年秋の総会終了まで。RIPE NCCの手続きでは、仲裁人は番号資源の登録をめぐる一定の紛争や資源申請の評価を担う。
9ページの報告書には、6つの席と6人の名前がきれいに並ぶ。Seat 1はKlaus Landefeld、Seat 2はKurt Jaeger、Seat 3はVictor Bolaños Guerra、Seat 4はMatyas Koszik、Seat 5はJean-Paul M. Chia、Seat 6はRalph Karseboom。選挙告知によると、任期は2031年秋の総会が終わるまでだ。
告知に挙がっていた候補者は8人、募集する席は6つだった。
一方、票の計算は見えない。RIPE NCCの説明ページによれば、即時決選投票では候補者が50%を超える必要がある。誰も超えない場合、第一希望票が最少の候補者を外し、その票を次の希望先へ移す。この手順を誰かが基準を超えるまで繰り返し、6席すべてに同じ方法を使ったという。
しかし、リンクされたPDFの選挙結果ページは当選者と席番号だけで終わる。候補者ごとの初回票数、脱落者、票の移譲先、何ラウンドあったか、各席の最終的な差は記録されていない。会員は「誰が選ばれたか」は分かるが、公開資料だけでは「票がどう動いて選ばれたか」を再計算できない。接戦だった席と大差だった席も見分けられない。
報告書のページは、1,275人が投票登録し、1,102人が総会で投票したと記す。これは総会全体の参加数で、仲裁人選挙に限った投票数や有権者数とは書かれていない。各席の計算に何票が入ったかは分からない。
役割は名誉職ではない。RIPE NCCの仲裁手続きは、会員とRIPE NCCの間にある一定のサービス・登録判断をめぐる紛争、会員同士の資源登録紛争を仲裁人の対象とし、インターネット番号資源の申請も評価させる。6人は2031年までその席に就く。公開結果には人名が残り、そこへ至る計算記録は残っていない。
PDFには「Independent Observers」の欄があり、2人の職位、所属、10月30日の確認時刻を記載する。しかし、観察結果や候補者別の集計表は添付されていない。次に必要なのは、席ごとの初回得票、各脱落、移譲票、基準を超えた最終数だ。投票者の名前を出さず、集計だけを示せば、秘密投票を守りながら計算を読める。
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