要約

  • 9月15日に公開され、なお審議中のLAC-2026-4第1版は、正当な需要に基づく相互的かつ互換性のある政策を共有するRIR間だけでIPv4移転を認めようとする。この一文には、相互性、互換性、需要、検証を発動する規則、検証主体という別々の判定が含まれる。
  • LACNICとRIPEの現行文書は区別の重要性を示す。LACNICは域内受領者の需要を検証し、域外への移転では宛先RIRが受領者を審査する。RIPEは、移転元地域の政策が需要ベースの受領規則を求める場合に、域内受領者へ5年で50%を利用する計画を要求する。発動者と検証者は同一とは限らない。

政策文はチェック欄に見えても、運用時には地図になる。

LAC-2026-4は、LACNIC政策マニュアル2.3.2.18に一文を加える。正当な需要に基づく相互的で互換性のある政策を共有するRIR間でのみ、同節のRIR間移転を認めるというものだ。提案一覧では2026年9月15日公開の第1版で、状態は審議中である。採択済みの回廊規則ではない。

文法は少なくとも五つの判断を圧縮する。「相互的」は双方が対象方向と資源種別を認めるかを問う。「互換性」はどの条項を照合したかを求める。「正当な需要」は受領者が満たす試験を定める。さらに、どちらの政策が試験を発動したのか、どのRIRまたは機関が証拠を審査したのかが必要だ。一つの緑色表示では、これらを区別できない。

提案理由は、受領者の需要審査を保証することが目的だとする。LACNICは域内移転と、受領者がLACNIC地域にいるRIR間移転ですでに検証しているという。補足情報はRIPEについて、移転元組織のRIRから求められたときに要件が適用されると説明する。これは提案者の表現だが、RIPEの現行文書にも同じ方向依存の仕組みがある。

LACNIC政策マニュアルv2.21は役割を方向別に割り当てる。LACNIC地域の受領者はLACNICにIPv4需要を示す。域外受領者は相手RIRの基準、確認、要件に従う。方向に応じてLACNICまたは相手RIRが保有者と紛争の有無を確認し、両RIRが裏付け書類を合意する。

LACNICの運用手順はこれを引き継ぎに変える。域外へは提供組織がLACNICへ申請し、LACNICが確認・事前承認した後、宛先RIRが受領者を審査する。域内へは元RIRがLACNICへ依頼を送り、LACNICが受領者に利用根拠を求める。完了は共同だが、審査は交換可能ではない。

RIPE-807は条件を明記する。受領地域に需要ベース政策を求めるRIR地域からRIPE地域へ資源が入る場合、受領者は移転資源の50%以上を5年以内に使う計画をRIPE NCCへ提出する。RIPE地域から出る場合は、自地域政策と受領RIRが課す約束を適用する。

RIPE-769は順序も示す。移転者は資源が登録されているRIRへ開始を依頼し、両RIRが調整する。元地域が受領側の需要審査を求める場合、RIPE NCCが5年計画を評価する。元側の規則が、宛先側で行う検証を発動できるわけだ。

これが政策地図の問題である。回廊が双方向に開いても証拠は方向ごとに違い得る。恒久的IPv4移転では両立しても別資源では違うかもしれない。一方の改訂で判定は古くなる。不承認も、政策不整合、証拠不足、誤った版の使用を区別しない。

公開資料には、提案固有の相互性・互換性の定義、認定回廊一覧、検証結果の交換形式がまだない。これは実装上の未決事項であり、推測で埋めてはならない。

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