要点

  • スイスは、商業投資を呼び込みにくい農村部のブロードバンド改善に、最大7億3,000万 CHF の公的資金を投じる案を提示した
  • 連邦政府は支援対象となる各事業の費用の半分を負担するが、該当する州が残り半分の拠出に同意することが条件となる

事実

スイスの Federal Council は、人口のまばらな地域のブロードバンド改善に最大7億3,000万 CHF の公的資金を投じる提案を議会に送付した。

この制度は、通信事業者が採算ベースで整備する可能性が低い地域で、光ファイバー接続と無線接続を支援する。連邦政府は2030年から2037年にかけて、今後の移動無線免許から得る収入を使い、最大3億6,500万 CHF を拠出する。州も同額を負担する。

州と市町村は、参加するかどうかを自由に決められる。ただし、連邦資金を利用できるのは、該当する州も拠出に同意した場合に限られる。その後、市町村が個別事業への支援を申請する。

接続1件当たりに使える公的資金にも上限が設けられる。光ファイバーの費用がその上限を超える場合は、代わりに無線回線を利用できる。それでも光ファイバーを希望する市町村は、超過分を自ら負担することもできる。

制度を開始するには、この提案が議会の承認を得る必要がある。

評価

7億3,000万 CHF という金額は全国規模のブロードバンド基金のように聞こえるが、すべての農村地域に資金が自動的に行き渡るわけではない。各事業には地域の支援が必要で、連邦資金を利用できるようになる前に、州が補助金の半分を負担することに同意しなければならない。

費用は、地域が受ける接続方式にも影響する。光ファイバーが望ましい選択肢かもしれないが、この制度が導入費用を無制限に負担するわけではない。最も高額な地域では、市町村が差額を負担する意思がない限り、代わりに無線接続が選ばれる可能性がある。

BTW の読者にとって重要なのは、どの州が参加を決め、何にどこまで資金を出すかだ。こうした地域ごとの判断によって、どの地域に新たな接続が整備されるか、光ファイバーか無線サービスのどちらを受けるか、そして7億3,000万 CHF の制度枠のうち最終的にいくらが使われるかが決まる。

注目点

議会が法案をどう扱うか、最終的な補助上限がどこに設定されるかに注目したい。その後は、州の参加が最も重要になる。最初に承認される事業を見れば、どの地域で光ファイバーが資金ルールの範囲に収まり、どの地域が代わりに無線接続を選ぶか、あるいは追加費用を自ら負担するかが分かるはずだ。