要約
- 10月15日に公表された草案は、対象サービスに対し、ログイン中の利用者がアルゴリズムで選ばれた投稿と、自らフォローしたアカウントの投稿を継続的に選べるよう求める。
- 提案される「フォロー中のみ」フィードは広告なしではない。草案は、利用者がフォローしていないアカウントからの広告も認めている。
- フィード規則の個人情報通知は、別のDigital Duty of Care法案に関する意見募集でAIを使う可能性に触れている。今回のフィード規則への意見にも当てはまるのかは不明であり、AI処理が実際に行われた証拠ではない。
利用者の選択を一度きりにしない
Department of Infrastructure, Transport, Regional Development, Communications, Sport and the Artsは10月15日、「Online Safety (User Empowerment Tools) Determination 2026」の公開草案について意見募集を始めた。締切は11月5日午後11時59分(AEDT)。文書には「DRAFT ONLY—NOT FOR SIGNATURE」と明記されている。同省によれば、権限の根拠となる「Online Safety Amendment (Digital Duty of Care) Bill 2026」は、先に国王の裁可を受けなければならない。したがって、現時点でプラットフォームに課された義務ではない。
草案が求めるのは二つのボタンだけではない。ツールは目につきやすく、アクセスしやすく、簡単に使え、機能を保ち、明確な言葉で案内される必要がある。サービスを使いにくくしたり、選択を明示的・暗示的にためらわせたりしてはならない。利用中も利用の合間も、本人の明示的な選択なしに設定を変えることはできない。規則の開始時点で未選択なら、次回ログイン時に選択を促す。
対象となるソーシャルメディアサービスや年齢制限付きプラットフォームのうち、推薦機能を通じて利用者投稿を配信するものは、ユーザープロファイリングに基づくアルゴリズム選択の投稿と、本人が選んだアカウントの投稿との間で選択肢を設ける。フィードの重要な情報源を本人が直接制御できる一方、商業的な掲載やあらゆる順位付けまでなくなるとは書かれていない。
「フォロー中のみ」にも広告枠
最も重要な但し書きは明確だ。フォロー中のみのフィードにも広告を掲載でき、広告主のアカウントを本人がフォローしていなくてもよい。つまり「フォロー中のみ」は通常投稿の出所を示すルールであり、広告のない空間を意味しない。アルゴリズム選択を外した利用者にも、フォロー関係の外から有料コンテンツが届きうる。
引用した条項は、その広告がどう選ばれ、並べられ、個別化されるかまでは説明していない。現在の各サービスの仕組みを推測で補うべきではない。ただし、意見募集で問う価値はある。フォロー中の通常投稿と広告を利用者がどう見分けられるのか。最終文書は広告の表示方法に触れるのか。
意見募集の対象範囲を明確に
相談ページは、提出意見をユーザー向け機能の規則づくりに役立てるとしている。連絡先の記入を求め、公開か非公開かを選ばせる。公開意見は個人の連絡先を除いて全部または一部が掲載されることがある。個人情報の収集通知も、フィード規則案の名称を掲げる。
しかし末尾のAI段落は別の案件に移る。Departmentは、別のDigital Duty of Care法案の公開草案に関する意見募集を支援するため、AIを含む技術を使う可能性があり、攻撃的・侮辱的な表現の特定や、個人情報を含みうる意見の要約などを例に挙げる。新たな個人情報を生成・推測する場合があり、結果は職員が確認すると説明する。今回のフィード規則への意見にも適用されるのか、ページは述べていない。指摘できるのは通知の文書範囲がそろっていない点であり、実際にAIで選別・要約していると断定する根拠ではない。
持続的なフィード設定と行政への意見提出は、異なる参加経路だ。前者は個人の画面に出る内容を変えうる。後者は、提出内容が公開されたり、要約されて規則づくりに使われたりする行政過程に入る。広告例外とデータ利用通知の適用範囲をそれぞれ明示すれば、利用者は選択・提出の前に二つの境界を判断しやすくなる。
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