要約

  • AGCOMによると、国外からの着信番号を審査するフィルターは2026年1〜8月に約1億9,100万件を遮断した。別の二つの手続きでは計82万2,500ユーロの制裁金が科された。
  • 発表が数えるのはフィルター対象となった発呼試行であり、固有の被害者数、回避された詐欺損失、誤遮断率は示されていない。

遮断件数は被害者数ではない。イタリアの通信規制当局AGCOMは、2026年の最初の8か月間に約1億9,100万件の電話をフィルターで遮断したと説明する。10月12日の同じ発表では、Retelit Digital Services S.p.A. と Tekmind S.r.l. に計82万2,500ユーロの制裁金を科したとも述べた。二つの数字は執行過程の別の段階を表す。一方はネットワークでのフィルター処理量、もう一方は2社への制裁だ。

AGCOMによれば、9月23日付の決定229/26/CONSと230/26/CONSは、それぞれ70万ユーロと12万2,500ユーロの制裁金を科した。発表は2社を挙げるが、各社と金額の対応や個別案件の詳しい行為は示していない。違反は、番号の割当先がコールセンターで使われた番号(偽装番号を含む)の正確さを確認せず、割当番号を適切に管理しなかったことに関係するとAGCOMは説明する。多数の通報を受けた監督活動は2025年11月に始まったという。AGCOMの発表には、不服申立てや徴収の状況は記載されていない。

フィルターは別の統制地点にある。決定106/25/CONSは、発信元表示にイタリアの番号を不正利用する、または国際番号の推奨に適合しない国外発の着信を遮断する。固定番号への措置は公表から3か月後、携帯番号への措置は6か月後に始まった。イタリアの携帯番号を使う実際の海外ローミング利用者は対象外だ。AGCOMの2025年8月の実施通知は、国外ネットワークとの接続点にいる国際キャリアを境界での遮断実施者として挙げ、携帯事業者と連携して本当のローミング利用者を識別すると説明している。

AGCOMは2026年1〜8月の内訳を、イタリアの固定番号を表示した着信が約3,800万件、携帯番号が1億4,800万件、国際番号仕様に適合しない番号が460万件と報告した。丸めた内訳の合計は1億9,060万件で、約1億9,100万件という総数と整合する。規制当局によれば、これは国際着信全体の7.2%、1日約79万件にあたる。これは経路と表示番号の条件で分類された発呼試行だ。通話内容、応答の有無、個々の通話が詐欺だったか、被害があったかを示す数字ではない。

AGCOMは携帯番号への措置前、2025年11月1〜18日とその後を比較した。イタリアの携帯番号を表示する国外着信は、1日2,680万件から120万件へ95%減ったという。国際着信全体も1日3,400万件から1,100万件へ約3分の2減った。規制当局は、当初は外国番号への移行があり、その後すぐに以前の水準へ戻ったと説明し、外国番号はイタリアの電話勧誘やテレマーケティングに「効果がないように見える」としている。発表には統制された反実仮想比較がなく、この比較だけでフィルターの因果効果を切り分けることはできない。

措置の境界も重要だ。AGCOMは2025年5月、イタリア国内で発信され国内で終端する電話は別の技術的作業だと説明した。したがって境界フィルターは、発信者番号の偽装すべてに対する解決策ではない。AGCOMは、遮断された電話に関する通報が、規則に適合していないとみなしたコールセンターや事業者の追跡に役立ち、キャリア側のフィルターと番号割当先への後続措置を結び付けたと説明する。これは当局による運用上の説明であって、遮断された試行がすべて詐欺だったという証拠ではない。

発表には、独立監査済みの遮断数、過剰遮断率、固有のキャンペーンや被害者数、遮断後の消費者の結果、回避損失、企業ごとの詳細な認定、国内発の偽装に対する定量結果はない。したがって約1億9,100万件が示すのはネットワーク境界でのフィルター処理であり、詐欺防止を検証した数値ではない。

AGCOMの2025年5月発表には固定・携帯番号への段階導入と、国内発信への別の作業線が記載されている。