要約
- Spokの2026年7〜9月期純利益は971万7,000ドルで、前年同期比203.4%増。狭帯域周波数免許の売却益750万ドルを含む。
- ソフトウェア事業の新規受注は28.3%減、受注残は14.6%減、ソフトウェア売上高は0.4%減だった。
10月28日の決算発表には、目を引く純利益と、営業現場には厳しい受注数字が並んだ。純利益は320万3,000ドルから971万7,000ドルへ増加した一方、ソフトウェア事業の受注は444万2,000ドルから318万4,000ドルに減っている。片方は四半期の着地、もう片方は次の売上につながる新しい販売の入口だ。
10-Qが利益の内訳を示す。その他収益は753万9,000ドルで、前年同期の2万8,000ドルを大きく上回った。その大半に当たる750万ドルは、双方向ページング用の在庫に含まれる一部の狭帯域免許を売却した利益だ。販売価格は800万ドル、取引費用は50万ドル。契約は6月23日に結ばれ、FCCの承認を経て7月20日に完了した。
その他収益の増加額751万1,000ドルは、税引前利益の増加額876万7,000ドルの85.7%を占める。利益の伸びを説明するうえで、この取引は中心にある。ただし営業利益も435万9,000ドルから563万7,000ドルに29.3%伸び、調整後EBITDAも29.6%増の856万8,000ドルとなった。9カ月累計の調整後EBITDAは3.0%増。取引益の一発と事業改善の両方を分けて読む必要がある。
ソフトウェア売上高は1,601万ドルで、前年同期比0.4%減にとどまった。ライセンスは29.5%増、マネージドサービスは30.3%増。一方、プロジェクト型サービスは18.6%減、ハードウェアは39.9%減、保守・サブスクリプションは1.0%減だった。売上構成には伸びる部分があるのに、新規受注全体は弱い。
同社のいう bookings は、ライセンス、専門サービス、機器、初年度保守の新規純売上をまとめた指標だ。Q3は318万4,000ドルで28.3%減、9カ月では1,759万ドルで28.0%減となった。発表資料は四半期の内訳を開示していない。ライセンスなのか、導入案件なのか、初年度保守なのか、その構成が分かれば減少の意味は変わる。
9月末のソフトウェア受注残は5,198万7,000ドルで、前年の6,089万7,000ドルから14.6%減少した。顧客が大きな違約金なしに解約できる契約上の義務額は、2026年が1,570万ドル、2025年が1,120万ドル。会社はそれを受注残に含めていない。残高の減少は、新規販売だけでなく、売上化まで待つ契約の厚みも細くなったことを示す。
無線事業では、Q3売上高が4.5%減。期末の稼働ユニット数は前年同期比7.3%減の63万4,000台で、1ユニット当たり平均収入は2.1%増の8.36ドルだった。会社は別途、Q3の前四半期比減少率を1.7%と発表し、Q2より改善したと説明している。前年比の縮小と、直近の流出速度は別の指標だ。
2026年通期の売上高予想1億3,250万〜1億3,950万ドル、調整後EBITDA予想2,800万〜3,200万ドルは維持された。周波数免許の売却が消えた後も、この予想を支える受注が積み上がるか。次の決算ではソフトウェア受注、受注残、無線ユニットを一枚の表で追いたい。
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