要約
- RFC 1142はISO草案の再掲であり、インターネット標準ではないと自ら明記していた。
- RFC 7142は後に、その草案が最終版ISO/IEC 10589と大きく異なり、最終規格の代わりに引用されていたと説明した。
1990年2月、RFC 1142はOSI IS-ISのルーティング文書をインターネット利用者が読める形で提供した。冒頭のステータス欄は、ISO DP 10589をインターネットコミュニティ向けに再掲したと説明し、「This is not an Internet standard」と明記している。一方、表紙にはISO/IEC DIS 10589とある。本文の説明と表紙にはDPとDISという異なる段階名が残っている。記録を読みやすくするために片方を消すべきではない。RFC 1142
公開のしやすさには版の境界が伴った。2014年に公開されたRFC 7142は、転載元のISO草案が、最終版のISO/IEC 10589:1992および2002年の第2版と重要な点で大きく異なっていたと述べる。また、RFC 1142がISO/IEC 10589そのものの代わりに、読者が違いを意識しないまま引用・参照されてきたとも説明している。ただし、誤引用の件数も、条項ごとの比較も示されていない。ここで裏付けられるのは文献上の警告であり、特定のルーターが誤った版を実装したという結論ではない。RFC 7142
三つの表示は別の問いに答える。「RFC」はRFCシリーズの刊行物であること、「インターネット標準ではない」はRFC 1142自身の位置付け、「Historic」は後年にDatatrackerが付した分類を示す。どれも、運用者がどの版を実装したかまでは証明しない。2014年のRFC 7142はISO/IEC 10589第2版を参照先として示したが、IS-ISプロトコル自体を廃止したわけではない。RFC 1195は別途、TCP/IPおよびデュアル環境でのIS-IS利用を扱っていた。RFC 1142の記録、RFC 7142の記録、DatatrackerのRFC 1142、RFC 1195
修正は参照先を変えたのであり、旧文書を消去したのではない。RFC 1142は今も読める一方、RFC 7142はそれをobsoleteとし、歴史的関心の対象と位置付ける。草案が安定した出版識別子を得ると、後続文書は引用の仕方を直せても、以前のテキストが記録に入った事実までは消せない。
資料: RFC 1142 · RFC 7142 · RFC 1142のRFC Editor記録 · RFC 7142のRFC Editor記録 · Datatracker RFC 1142 · 改訂草案の審査履歴 · RFC 1195
会員向け解説
プロフィールの詳細
適切な会員レベルでログインすると、解説全文と出典メモをご覧いただけます。
Strategic Circle 限定
Strategic Circle
すべての読者に公開されています。参加してログインすると プロフィール解説 を閲覧できます。
Strategic Circle に参加Leadership Alliance 会員限定
Leadership Alliance
対象となる IP 資産の所有者・管理者向けです。ログインすると Leadership Alliance の解説を閲覧できます。
Leadership Alliance に参加
