Summary

  • Nick Hilliardは、機材の輸送、会場外での設定、経路フィルターへの対応に旧来の一時割当て期間では足りないとして、RIPE 2012-09を提案した。
  • 採択された規則は、会期に足せる期間を7日から1か月へ、総期間の上限を1か月から2か月へ変えた。長期プロジェクトの余裕とIPv4利用率の測り方も改めた。

開会前に切れる時計

参加者は当日に受付へ来ればよい。ルーターはそれでは困る。Nick HilliardがRIPE 2012-09で問題にした旧規則では、短期イベント用の一時割当ては会期より7日長いだけで、全体でも1か月が限界だった。機材を送って会場外で設定し、アドレスの間違いを直す。新しい経路がフィルターに阻まれず届くまで数週間かかる場合もある。壇上の予定表より、配線の予定表のほうが早く始まる。

RIPE 65の議事録には、Hilliardが示した三つの案が残る。余裕を4週間にする、固定期限をなくす、予約制度を作る。会場で挙げた選択肢と採択された文言は分けて読む必要がある。最終的な規則は、イベントの予定期間に1か月を足し、割当て全体は2か月までとした。長いプロジェクトや研究でも、想定終了後の余裕を2週間から1か月に伸ばし、6か月の上限は残した。2013年4月のRIPE-587にその形が載っている。

IPv4の使用率も、箱を開けた瞬間ではなく混雑する時点を見に行くようになった。以前は1か月未満の割当てに即時50%、それ以外には25%から50%へ進む段階的な条件があった。改定後は、割当て期間中のピーク時に申請分の半分以上を同時使用することを求める。会場ネットワークは準備のあとに人が集まり、やがて撤収する。設営中の空席を見て公演の盛況を判定しないのと同じ発想だ。

RIPE NCCは一時割当て用にIPv4の/13プールを確保していた。期間が長くなれば未割当て分が減る可能性を示しつつ、当時の資料からは大きな消費や運用上の影響を予測していなかった。提案の採択日は2013年4月17日。

INEXの人物紹介は、Hilliardを交換点の運用とIXP Managerの初期開発につなげている。臨時のアドレスは期限が来れば終わる。それでも、荷物が届く前に仕事を終えろという暦からは解放された。