要約

  • 連邦AI戦略は政策の断片化と共通ガバナンスモデルの不在を認めている。
  • 10月30日の募集は第2段階の試作開発であり、稼働製品や契約先の決定ではない。

規則を一つ増やすより難しいのは、改定のたびにどのシステムが対象かを特定することだ。カナダの連邦AI戦略は、政策が「つぎはぎ」になり、政府全体の共通モデルもまだないと認めた。10月30日、Shared Services Canadaはその接続を試すプロトタイプを募った。

要件は、変化するルールを登録済みのAIシステム、統制、評価、証拠に結び付けること。規則が変われば、影響を受ける可能性があるシステムと再評価の契機を示す。結果には、適用要件、検討証拠、結論、確信度を人が読める形で示す。権限を持つレビュー担当者は判断を確認・拒否・修正・注記でき、その履歴を監査可能にする。アクセス管理やデータの保管場所、保存、削除、既存システムとの連携も条件だ。

これは稼働済み製品の発表ではなく、第2段階の試作開発である。技術成熟度5~9の提案を受け付け、ISEDの募集ページは第2段階の契約を1~2件と見積もる一方、リンク先のCanadaBuys公告は1件としている。両方とも1件あたり最大200万カナダドル、最長20か月とし、採択を約束していない。期限は12月22日、東部時間14時。

既存のアルゴリズム影響評価も接続対象になる。自動化意思決定指令の対象システムには同評価が義務付けられ、リスク質問65項目、緩和策41項目でシステム、アルゴリズム、判断、影響、データを確認する。設計時と本番前に実施し、機能や対象範囲が変われば見直す。新しい道具は評価そのものを置き換えず、その記録を対象システムに結び付ける。

戦略はAIの全段階に共通するガバナンスとリスク枠組みを約束する。一方、募集文書は自らを公式な実施手段とは呼んでいない。登録システムの基準件数や既存台帳も示されない。正式な相互参照か、公開された初期台帳が出れば、この試作が約束のどこを担うかが明確になる。

出典:連邦AI戦略 2025–2027;Shared Services Canadaの募集; CanadaBuysの公告;アルゴリズム影響評価;自動化意思決定に関する指令.