Summary

  • Remco van MookはRIPE 93で、アドレス政策の活発な議論を担う人を現在24人と表現した。集計対象は年に5回以上投稿した人で、RIPE NCC職員と作業部会の議長は除く。
  • 提案の第1段階は既存の番号付き政策文書へ導く索引である。会場では文書の整理と規則の修正を別の手続きにするよう求める声が出た。新マニュアルの採択は記録されていない。

規則を探す人に必要なのは、会議の古参に電話する権利ではない。RIPE 93のアドレス政策セッションでRemco van Mookが提案したのは、散らばった文書に道順を付けることだった。だが、その道順を必要にしたのは文書の多さだけではない。定義のずれや未整理の例外に出会ったとき、RIPE NCCが実務上の答えを出してきたと彼は述べた。資源保有者に届くのは、条文の不確実性そのものではなく、登録機関の処理結果である。

彼はメーリングリストも数えた。1年間に5件以上投稿し、RIPE NCCの職員と部会議長を除いた人々を「参加の核」とした。その数は2006年に約60人、2015年のピークに約110人、現在は24人という説明だ。講演概要では、この10年で合意形成を支える人数が約3分の1になったと表現する。年別の集計表は公開議事録に載っていないため、数字の出所は発表者の分析として明示する必要がある。

現行のRIPE政策一覧には、IPv4、IPv6、AS番号、移転などの規則が別々の文書として並ぶ。van Mookの初手は、その文書番号をテーマごとに結ぶ索引だ。IPv4の章ならRIPE 826を指す。索引に新しい義務を書き込まず、政策本文は現行文書に置く。その先で文言を移す場合、さらに意味を直す場合には、それぞれ議論が必要になる。

「整理」という言葉への警戒も会場にあった。長年の運用を支えた一文を整えると、意図せず権利の境界まで動きかねない。データベース作業部会は、参照を集める工程と矛盾を直す工程の分離を求めた。一方で、参加者からは新人が政策の全歴史を暗記しなければ提案できない状態を変えたいという声が出た。部会議長は、完成していない発想でも政策案へ育てる手助けができると答えている。

van Mookは、データベースの状態値に生じた綴りの揺れは指摘後に直せたのに、政策の曖昧さには提案と合意が要ると対比した。後者には人が欠かせない。索引の価値は、権威ある本文への経路と、まだ決着していない矛盾を同時に見せるところにある。最初の版で文書番号と版を明記し、修正は独立した政策手続きへ回す。その線引きが守られて初めて、24人の常連以外にも読み解けるルールブックになる。