要約

  • LACNICの移転ファイルには、2023年5月から2026年10月までにEVEO S.A.へ入ったIPv4移転が11行ある。ブラジルの10組織から来た重複しない範囲を合計すると3万2256アドレスになる。
  • 現在のLACNIC RDAPを11件すべて確かめると、各範囲の両端は移転行と一致し、登録者はEVEO S.A.のままだ。二つの/19だけで1万6384アドレスを占める。

一枚ずつ読めば地味な伝票が、十一枚重ねると一社の大きな持ち分になる。LACNICの11月2日付累積移転ファイルで、EVEO S.A.への最初の行は2023年5月9日、GOPLEX TELECOMUNICAÇÕES E INTERNET LTDAからの/22だ。最新は2026年10月20日、Data Corporeからの/19。送り手は十者で、LINSAT - SISTEMAS DE TELEVISAO E DADOS LTDAだけが二行に登場する。重複を除いて足した3万2256という数字は、移転ログの単独行には書かれていない。

大きさの半分は二枚で決まる。2024年10月23日にV M P TELECOMUNICACOES LTDAから移った177.136.224.0/19と、2026年10月20日にData Corporeから移った177.223.192.0/19は、それぞれ8192アドレス。合計1万6384で、十一行の50.8%ほどだ。残る九行は/23から/20まで異なる大きさを持つ。ひとつの連続した巨大プレフィックスができたのではなく、離れた十一の範囲が同じ登録名に集まった。

2025年7月2日の四行を見ると、台帳の読み方で景色が変わる。LINSATから二つの/22、NETLINE TECNOLOGIA EM TELECOMUNICACOES LTDAから/20、WIID Telecomunicações do Brasilから/22。合わせて7168アドレスが同日に入った。出所を証明するには四行を分けておく必要がある。一方、受け手の容量を知るには四行をまとめて数える必要がある。両方の見方が同じ公開記録から作れる。

地域の条件もそろっている。十一行の送り手と受け手の国コードはすべてBR、両側のRIRはすべてLACNIC、種類はRESOURCE_TRANSFER。最初と最後の間は1260日だ。別の地域登録機関の表記や時刻を接ぎ合わせる問題はここにない。ひとつの登録機関が三年余りにわたり繰り返し同じ受け手を書き込んだという、きわめて素直な経過である。

現在の状態は最新の/19のRDAPで確かめられる。177.223.192.0から177.223.223.255まで、登録者はEVEO S.A.。2024年の/19も同じだ。残る九つのRDAPについても、移転行と起点・終点が一致し、登録者がEVEOであることを調べた。リンクを末尾に並べた。過去の受領と今日の登録をつなげることで、「十一行あった」から「今も十一範囲が同じ名にある」へ話を進められる。

LACNICのIPv4移転方針は、日付、移転元、移転先、アドレス範囲を公開ログに記し、完了後は登録者情報を更新すると定める。域内移転では署名された法的文書も必要だ。対価や具体的な運用を示すには公開された契約または日付つきの展開記録が要る。登録簿の強みは、まず範囲と現在の名義を正確に示せることにある。

問題は、その正確さが一件ずつの棚に収められている点だ。受け手ごとの累積表を作れば、元の十一行を消さずに集中を見せられる。移転のたびに番号の一意性を守る帳簿が、積み重なった結果もすぐ見せられるようになれば、古い資源を持つ組織は市場の相手の姿を読み違えにくい。EVEOの3万2256アドレスは隠された数字ではない。見えるまで読者に計算を強いる数字だ。

LACNICの現行RDAP原記録: