要約

  • ARINは2年間投票していない一般会員を675と報告した。今回も投票しなければサービス会員に区分変更される。
  • 白票を出しても参加実績として認められる。候補者への支持と会員資格の維持は切り離せる。

投票箱に入れるのは候補者の名前だけではない。ARINでは、来年も選挙権を持つ会員区分にとどまる意思も投じる。ARIN 58の選挙資料は、一般会員675が過去2年の選挙で投票しなかったと記す。今年も棄権すればサービス会員に再区分される。組織を率いる人を選ぶ手続きが、選ぶ側の名簿も動かす。

675は一般会員2,407の約28%に当たる。ARINの会員総数は、サービス会員と一般会員を合わせて26,834。今年は一般会員が728増えたと資料はいう。新たに選挙権を得る組織がいる一方、長く投票していない組織には出口が迫る。名簿の人数だけを見ても、その入れ替わりは分からない。

候補者に納得できない会員には、妙に実務的な手段が残る。ARINの選挙案内は白票を明示的に認め、参加記録に算入して一般会員の資格を維持すると説明する。候補者を選ばず、次回に選ぶ権利だけを守れる仕組みだ。投票率を候補者への賛成率と読み替えると、この一枚が消えてしまう。

ただし、一般会員全員に今回の投票資格があるわけではない。9月7日の基準日時点で、指定された投票担当者と年会費の支払いを備えた一般会員は2,356だった。2,407との差は51。資料は、この51と区分変更の瀬戸際にいる675との重なりを示していない。危機にある組織のうち、実際に投票画面へ進める数は公開資料からは出せない。

投票期間は10月22日から30日午後7時まで(米東部時間)。理事3人と諮問委員5人を選び、結果は11月6日までに公表される予定だ。サービス会員へ移った組織は一般会員資格を再申請できる。675のうち投票資格を満たす組織なら、空欄の投票用紙一枚でその回り道を避けられる。