要約

  • AFRINICの2026年選挙ページは段階的な任期を決めた候補者の順序を示すが、確認した結果ページには候補者別得票、投票参加者数、有資格者の分母が掲載されていない。
  • ガイドラインは指名委員会が最終結果と統計を公表すべきだとしている。この推奨は説明責任を支えるが、選挙の無効や別の集計記録の不存在を証明するものではない。

無競争でも投票にはもう一つの役割があった

NRO NC / ASO AC代表選挙のページによると、二つの議席に対し有資格候補者は二人で、いずれも無競争で選出された。それでも投票が行われたのは、有効票によって各人の任期の長さを決めるためだった。Musa Stephen Honlueの任期は2026年6月24日から2029年12月31日まで、Nitin Kelawon Sookunの任期は2028年12月31日までとされている。二つの議席の候補者が確定した後も、投票にはどちらが長い任期を得るかを決める効力が残っていた。

ページは、その目的でどちらが上位だったかを示す。しかし差が一票だったのか数百票だったのか、何票が投じられたのか、投票資格を持ちながら参加しなかった人が何人いたのかは示さない。これは二つの議席に対抗候補がいたかどうかとは別の問いである。

任期の終了日は、規模を捨てて順位だけを残す圧縮された結果だ。AFRINICは、有効票を多く得た候補に2029年までの任期を割り当てたと説明している。だが日付だけから票差、投票率、参加の広がりを推測することはできない。

三議席に五人の有資格候補

ガバナンス委員会の選挙でも、競争のある投票に同じ問題がある。AFRINICによれば、三議席に五人が立候補資格を得た。この選挙限りの措置として、得票に応じて任期をずらし、Daniel K. Nanghakaは2029年12月31日まで、Afaf El Maayatiは2028年12月31日まで、Dr. Maud Adjeley Ashong Elliotは2027年12月31日までとした。連続する三つの終了日は候補者の順位を伝えている。

確認したページには候補者別の得票がない。返送された投票用紙の総数、有効票と無効票の数、投票率の基準となる有資格会員数も掲載されていない。これらがなければ、明確な差と僅差を区別できず、投票率も計算できない。公表された任期の日付から、欠けている数字を補うことはできない。

任期の割り当ては形式的なものではない。三つの日付はそれぞれ異なる在任期間を意味する。結果は当選者を列挙するだけでなく、相対的な得票順位を在任期間に結び付けている。それでも公開記録は順位を示すにとどまり、その大きさを示す計算材料を欠いている。

二つの選挙人団、二つの分母

二つの投票を一つの参加率にまとめるべきではない。2026年ガイドラインによると、ガバナンス委員会の有資格投票者は、会費などの要件を満たしたAFRINICリソースメンバーである。NRO NC / ASO ACではコミュニティ登録簿が使われ、指定された会員代表は自動的に資格を持つ一方、その他の一部参加者には三年間のメーリングリスト参加と審査の条件がある。母集団の定義が異なる。

だから分母は統計上の脚注ではなく、結果の一部だ。有資格者数のない票数からは参加率を出せず、資格ルールのない参加率も解釈できない。両選挙の総票数を比べれば、会員の選挙人団と、別途登録されたより広いコミュニティを混同することになる。

AFRINICの規則は記録に関わる役割も分けている。選挙委員会が投票者の確認、投票用紙の発行と回収、票の計数と集計を担い、指定された受託者が開票集計を行う。第17.1節は、指名委員会が最終結果と統計を公表「すべき」とする。無条件の義務を表すshallではなく推奨だが、ガイドライン自身が統計を透明性の記録に含めている。

公開記録から言えること

確認した発表と役職別ページが示すのは、当選者、議席数、任期の終了日、有資格候補者数である。NRO / ASOについては無競争だったことと、有効票が任期を決めたことも確認できる。一方、得票差、投票率、代表性、誤り、不正行為は立証しない。別個の集計記録や投票システムの記録が存在する可能性もあり、これらのページだけでは判断できない。

6月のPDWG共同議長の選出はコンセンサス方式であり、比較対象となる第三の投票として扱うべきではない。方法も選挙人団も異なる。これを分けるのは、二つの投票選挙を区別するのと同じ証拠上の規律である。

実務上の改善は明快だ。各選挙結果の横に、認証済みの集計表を掲載すればよい。選挙人団と有資格者の分母、発行・返送された投票用紙、有効票と無効票、候補者別得票、任期配分ルール、認証機関を示す。集計値の公表は個々の投票先を明かさない。誰が首位だったかだけでなく、票数から公表された任期がどう決まったかを会員が理解できる。

出典