要約

  • FLEX と Sentinel-3C は、9月15日01時21分(UTC)にフランス領ギアナから Vega-C で同時に打ち上げられる予定
  • Sentinel-3C は初期運用・性能確認後に Sentinel-3A を置き換える予定で、FLEX は植生蛍光の測定を新たに追加

事実

FLEX と Copernicus Sentinel-3C は、9月14日22時21分(現地時間)、すなわち9月15日01時21分(UTC)に、フランス領ギアナから Vega-C ロケットに搭載され、同時に打ち上げられる予定だ。飛行が完了するまでは、この日程はあくまで打ち上げ計画にとどまる。

Sentinel-3C は、Copernicus Sentinel-3 の観測記録を継続することを目的としている。初期運用・性能確認後には Sentinel-3A を置き換え、Sentinel-3B と並行して運用され、海洋と陸域表面を測定する見込みだ。

FLEX の役割は異なる。搭載機器は植生が放つ微弱な蛍光を測定し、ESA によれば、これは光合成活動に関する情報をもたらす可能性がある。両ミッションが同時に飛行するのは、それぞれの観測結果を併用できるようにするためだ。

打ち上げ直後から、どちらの衛星も定常的なデータ源になるわけではない。打ち上げ後には初期運用・性能確認が続き、測定データが通常利用に入る前に宇宙機と搭載機器が点検される。引き渡し後は、EUMETSAT が Sentinel-3C の定常運用を担う予定だ。

評価

Sentinel-3C が重要なのは、多くの地球観測サービスが、長年にわたり収集された測定値の比較に依存しているためだ。したがって、Sentinel-3A の置き換えは、別の衛星を軌道に投入するだけの問題ではない。新しい宇宙機は、既存の記録と確実につなげられる測定値を生成する必要がある。

FLEX は既存の情報源を置き換えるのではなく、新たな情報を加える。植生蛍光の測定は、特に Sentinel-3 の観測と組み合わせた場合、植物活動を別の角度から捉える手段を利用者に提供する可能性がある。サービス事業者は、この新しいデータを製品に組み込んだり、確立済みの作業手順を変更したりする前に、データの特性を把握する必要がある。

BTW の読者にとって、打ち上げ日はこの移行の完了ではなく始まりとなる。より実用的な節目となるのは、既存の記録と比較でき、実運用のサービスで一貫して利用できる検証済みデータが得られる時点だ。

注目点

両宇宙機の初期運用・性能確認の結果と、最初の検証済みデータ製品に注目したい。Sentinel-3C については、既存の Sentinel-3 観測記録に照らした校正により、引き継ぎで連続性を維持できるかが分かる。FLEX については、初期段階の製品検証により、その蛍光測定が定常的な分析に利用できる時期が明らかになる。