要約
- 2001年11月、Bill DarteはARIN諮問委員会で、下流顧客のマルチホーム接続を、ホスト数とは別の/24再割り当ての根拠にする動議を出した。
- 理事会は12月に文言を差し戻し、2002年1月に明確化した案を全会一致で承認した。ARINの記録では同年に実施された。
端末を数える仕事と、回線の形を読む仕事は違う。ARINが当時の標準的な審査として示したのは、受け取るアドレスの25%をすぐ使い、1年以内に50%を使う計画だった。ところが二つの上流事業者と接続する顧客には、端末が少なくても別の要件がある。Bill Darteが諮問委員会へ持ち込んだのは、このずれを埋める狭い/24の規定だった。
2001年11月9日の議事録によれば、Darteはマルチホームの必要性を上流ISPからの/24再割り当ての根拠にするよう動議を出した。通常のホスト数を満たすかどうかは決定打にしない。Barbara Rosemanが賛成し、委員会は全会一致で可決して最終意見募集へ進めた。ただし自由配布ではない。顧客は接続先の連絡先を示し、追加の根拠がなければ、/24を受け取れる上流は一社だけ。二本の回線を二枚の引換券に変えない仕組みだった。
理事会はすぐに判を押さなかった。同年12月、文言が不明瞭だとして職員に書き直しを求めた。内容を変える修正ではないとの判断で、政策手続きのやり直しにはならなかった。2002年1月22日、理事会は諮問委員会の再確認を付して改訂文を全会一致で承認する。最終文では、上流ISPが顧客のマルチホーム状態を確かめる。ARINがISP自身のアドレス使用状況を審査する際は、ISPが集めた情報か顧客のASNを提示できるとした。
政策2001-2の公文書は2002年実施と記す。利用者数や経路表への影響は載っていない。そこから読み取れるのは、もっと手触りのある設計だ。測りやすい端末数を万能の物差しにせず、接続という事実をISPに確認させ、例外の範囲を一つの/24に絞った。Darteの動議は、その入口を開いた。
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