要約

  • ACMA は、Amaysim が2025年に必要な追加本人確認を行わなかった13件で、無断の番号移転が起きたと発表した。同社は13万8,600豪ドルを支払い、独立した手順の見直しなどを約束した。
  • Ezee Mobile への正式警告は別の調査による。不正移転を疑う利用者向けの通報先案内がなく、同社は調査開始後の2025年11月に掲載したと説明した。

携帯会社を変えても番号は変えずに済む。その便利さは、移転を頼んだのが誰なのかを、新しい会社が確かめることを前提にしている。受付が済んだという記録だけでは、その前提を満たしたことにはならない。

豪州の ACMA が2026年9月30日に公表した調査結果では、Amaysim が2025年に追加本人確認を怠った13件で、番号の無断移転が発生したとされる。違反通知の対象期間は8月21日から10月3日。Amaysim は番号を送り出す側ではなく、受け入れる側の事業者だった。

この役割が重要だ。新しい事業者には、自社へ移そうとしている番号について、依頼者の権限を確認する責任がある。2020年の業界基準第8条は、追加の確認を行わないまま移転を進めることを認めていない。

もちろん、正当な利用者が電話機をなくしていることもある。基準はその例を挙げ、通常の方法で身元を確かめられない場合に、所定の書類や政府の照合サービスを使う道を設けている。確認の方法を切り替えるのであって、確認をなくすのではない。乗り換えのしやすさと安全性は、ここで一緒に設計する必要がある。

番号が移った後に必要な情報

同じ発表に登場する Ezee Mobile は、13件の移転に関与した相手ではない。Switch Mobile Networks が運営するこのサービスに対する調査は、ウェブサイトの案内を対象にしていた。

調査報告書によると、ACMA が2025年10月27日に確認した時点では、番号の不正移転を疑った利用者が警察や政府の支援機関へ通報するための必要な案内がなかった。Ezee は以前の不掲載を認め、調査を受けて11月に情報を追加したと説明した。この件で正式警告が出された。

基準第9条は、本人確認の保護策と、不正移転が疑われた際の通報先を公表するよう求める。番号を失った人にとって、これは単なる規約の一部ではない。電話を受けられないだけでなく、SMS を使うアカウントへのアクセスまで困る可能性がある。異変に気づいてから何をすればよいかが、そこで必要になる。

Amaysim は違反通知に基づき13万8,600豪ドルを支払った。ただし通知は、支払いが責任の自認や、申し立てられた違反が起きたとの判断を意味しないと明記する。ACMA の認定と裁判所の判断を混同してはならない。

さらに同社は、方針と手順の独立した検討、推奨された改善の実施、ACMA への定期報告を内容とする、裁判所で執行可能な約束をした。約束の存在は、見直しが終わった証拠でも、改善が効いている証拠でもない。

ACMA は Amaysim の違反に伴う金銭的損失を把握していないと述べた一方、苦痛やサービスの中断、アクセスを取り戻す手間にも触れた。損失額が確認されていないからといって、利用者の問題が消えるわけではない。次に知りたいのは、確認の例外が適切に扱われ、案内が使える状態に保たれ、困った人が実際に助けを得られるかどうかだ。