• Reuters によると、5GW 規模の UAE-US AI Campus 全体は、アブダビに集中させるのではなく、UAE 国内の複数拠点に分散される可能性が高い
  • Stargate UAE の最初の 200MW は、プロジェクト全体の最終配置が見直されるなか、2026年の供用開始予定に向けて引き続き建設中

事実

Reuters は、イラン戦争を受け、重要なコンピューティングインフラを一か所にどの程度集中させるべきかが見直されたことから、UAE が 5GW 規模の AI データセンター計画を修正していると報じた。計画は当初、アブダビに約10平方マイルのキャンパスを建設する構想だったが、4人の関係者が Reuters に語ったところでは、現在は国内各地に広がるデータセンター網になる可能性が高い。検討中の選択肢には、拠点間の地理的な隔たりを大きくすること、物理的防護を強化すること、地下に建設することが含まれる。

G42 は、作業は引き続き予定どおり進んでおり、セキュリティ、強靱性、運用要件についてはなお検討中だと述べた。すでに建設中の第一弾は Stargate UAE で、G42 傘下の Khazna Data Centers が OpenAI、Oracle、Nvidia、Cisco、SoftBank と共同で開発している 1GW のクラスターだ。その最初の 200MW は、引き続き2026年の供用開始を目標としている。5GW 計画全体について、修正後の日程は発表されていない。

評価

大型キャンパス1か所から複数拠点へ移行すれば、5GW 計画が実際にどのような形になるかも変わる。単一拠点は電力、ネットワーク、コンピューティング能力を集約できる一方、同じ地域内の障害の影響を受ける容量も増える。各拠点が同じ電力供給経路、光ファイバー経路、復旧システムに依存しないのであれば、UAE 全土に建設を分散することで、そのリスクを抑えられる。

最初の 200MW は、計画全体の再設計とは切り分けて考えるべきだ。これはすでに具体的な建設計画の一部となっている一方、Reuters の報道が扱うのは、5GW 構想の残る部分をどのように配置する可能性があるかという点だ。長期的な配置の変更は、Stargate UAE の第1フェーズが停止したことを意味しない。BTW の読者にとって、いまや 5GW という総容量は話の一部にすぎない。最終設計によって、容量を拠点間でどう分けるのか、また一つの拠点で障害が起きてもネットワークが稼働を続けられるのかが明らかになる。

注目点

G42 または Khazna が、見直し後の拠点配置図、容量配分、段階別計画を公表するか、また最初の 200MW が予定どおり稼働を開始するかに注目したい。電力とネットワークを分離した設計が示されれば、今回の再設計によって、拠点単位の停止に対するシステムの耐性がどう変わるかを判断できる。