要約

  • RFC 920は1984年、COMを商業関連ドメインの分類として定めた。Verisignによると、最初の.comであるSymbolics.comは1985年3月15日に登録された。
  • その登録はWebの提案より4年早いが、当時のサイトやオンライン商取引の始まりを証明するものではない。

インターネット史では、複数の技術的な変化が一つの「起源」の日付にまとめられがちだ。.comを位置づけるには、名前の割り当てとWeb上での公開を分けて考える必要がある。現在の.comレジストリ運営者であるVerisignは、Symbolics.comを最初の.comとし、その登録日を1985年3月15日としている。これは一つのトップレベルドメインについての記録だ。あらゆる種類のドメインのうち最初だった、という意味ではない。

分類そのものはそれより前に定められていた。1984年10月のRFC 920は、ドメイン名を名前管理を委任するための行政上の単位として説明している。初期の分類にはCOMが含まれ、第二レベルの要件を満たす商業関連ドメイン向けとされた。この規則は名称を整理するための分類と方法を示した。各登録者がすでに一般向けサービスを運営していたと証明するものではなく、インターネット利用者全体がその分類に合意したことを示すものでもない。

続くRFC 921は、Domain Name Systemの実装スケジュールを示した。この二つの文書からは、Webが提案として現れる前に、名前の基盤が設計され、実装へ進んでいたことがわかる。記録されているのは名前の整理と管理であり、ウェブページ、ブラウザー、オンライン店舗、あるいは後に生まれた.comの文化的な意味ではない。

CERNの年表では、ティム・バーナーズ=リーによるWorld Wide Webの最初の提案は1989年3月で、Symbolics.comの登録から4年後となる。CERNは最初のWebサーバーが研究所で動いた時期を1990年末、Webソフトウェアの一般公開を1993年4月30日としている。これらは別の層の節目、つまり文書を結び、配信する仕組みに関するものだ。登録済みの名前が後にそのようなサービスを指すことはあり得るが、登録日だけではSymbolics.comでいつ始まったかはわからない。

「最初の.com」は、証拠が支える範囲を超えた歴史まで背負わされやすい。日付のある登録は名前空間の節目として有用だが、最初のウェブサイト、最初のオンライン販売、またはインターネット商取引の開始を証明しない。ここで挙げた資料は、当初のページ内容、アクセス数、商業利用を記録していない。確実に言えるのはより限定的だ。DNSの設計には商業向け分類があり、その最初の.com登録はWebの提案より4年早かった。

出典