要約
- W3Cは10月6日、SVG 2のCandidate Recommendation Snapshotを公開し、実装経験を募り始めた。これは最終勧告でも、W3C会員による承認でもない。
- 複数の
title/desc要素による多言語化、入れ子リンク、non-scaling-stroke以外のvector-effectは、今回の期間中に削除される可能性がある。
SVG 2はW3Cの勧告トラックで、再びCandidate Recommendation Snapshot(候補勧告スナップショット)に入った。公式の公開履歴では、前回のスナップショットは2018年10月4日付だ。公開されたスナップショット同士に約8年の間隔があるという意味であり、その間に作業が止まっていたことを示すものではない。
10月6日の文書は完了宣言ではない。SVG Working Groupは実装を促し、この段階で実装経験を集めると説明する。Web Platform TestsにあるSVGテストスイートを使った実装報告も作成予定だ。Candidate Recommendationの公開は、W3Cや会員が最終標準として承認したことを意味しない。Recommendationへの移行は早くても2026年12月1日以降とされる。
仕様は三項目を明示的に「at risk」としている。ローカライズのため複数のtitleまたはdescを使う機能、入れ子になったリンク、non-scaling-stroke以外のvector-effectオプションだ。これは削除が既に決まったという意味でも、各ブラウザーが未対応という意味でもない。候補勧告期間に残すかどうかを、さらに判断するという表示である。
多言語向けの説明は、互換性の議論では見えにくい。複数のタイトルや説明があれば、一つの図を複数言語の読者に合わせて記述できる。文書はSVG全体のアクセシビリティがこの仕組みに依存すると主張してはいない。しかし、この選択肢が次の仕様にも残るとまだ保証されていないことは明確にした。
判断の材料は公開可能だ。実装者はテストを行い、相違を報告できる。著者、アクセシビリティやローカライズの担当者は12月1日までコメントを提出できる。工作部会がその証拠をどう扱うかによって、機能は維持、範囲縮小、削除のいずれにもなり得る。実装報告はまだ存在しないため、普及率も結論も先取りできない。
9月29日のSVG Working Group議事録には、Snapshot CRへの異議はなく、移行を進められるとの決議が記録されている。同じ記録は、内部の「white review」が未完了だったことにも触れ、移行を止める要因ではなさそうだとしている。これは手続違反を示す証拠ではない。10月6日の公開スナップショットは広範なレビューを受けたと記しており、二つの表現を混同すべきではない。
実装者にとって今の課題は、利用している機能を検証し、その結果を見える形で残すことだ。標準を採用する側は、実装報告、コメントへの応答、リスク項目の更新を確認したい。SVG 2は公開の検証段階に戻った。次に何が残るかを決めるのは、新しい日付より証拠である。一次資料は10月6日付のスナップショットとW3Cの公開履歴。9月29日のSVGワーキンググループ議事録には移行についての議論が記録され、W3Cのプロセス規程は勧告に至る手順を示している。
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