要約

  • ICANNは2026年9月25日、Netpia.com, Inc.の認定料未払いを「根本的かつ重大な違反」とする通知を出した。RDAPサービスと開示申請の案内への直リンクは、別途不適合とされた。
  • RDAPは公開すべき登録データを照会する仕組みであり、申請窓口は非公開データの開示を求める手順を示す。申請が見つけやすいことと開示の許可は同義ではない。
  • 是正期限は10月16日。通知は条件を満たさなければ認定終了の手続きを始め得ると述べるが、現時点の終了決定ではない。

ある利用者が登録情報を照会できない。別の利用者は、非公開情報の開示をどこへ申し込めばよいか分からない。登録事業者が未払いの認定料を精算しても、この二人の問題は自動的には解消しない。Netpia(IANA番号130)に対するICANNの通知を、金銭上の是正と利用者が通る経路の是正を分けて読む理由はそこにある。

まず、通知の分類を崩さない。ICANNが2013年登録事業者認定契約の3.9条に基づき根本的・重大な違反と明記したのは、期限を過ぎた認定料の未払いである。RDAPディレクトリーサービスの要件、そして開示申請の仕組みを説明するページへのホームページ上の直リンクは、別に「不適合」と記した。さらにウェブサイトや契約文書に関する七件は「Additional Concerns」に置かれる。七件を軽視する必要はないが、すべてを未払いと同じ法的表示に塗り替えるのも正確ではない。本稿の焦点は違反の数え直しではなく、データへの到達可能性をどう証明するかだ。

公開照会側では、URLの登録と稼働実績が異なる。ICANNによれば、Netpiaはrdap.ibi.netをRDAPの基点として登録していたが、ICANNのSLAM監視は断続的な不調と、該当期間中の一貫した「down」判定を記録した。停止中は同社が扱うドメイン名への照会が失敗するという。これはICANNの認定であり、BTWが停止時間や影響件数を独自計測した結果ではない。通知が求めるのは、すべての対象となる現役gTLD登録名について、更新されたデータを無料の照会で取得できること、2024年2月版の技術実装ガイドと応答プロファイルを実装したこと、そしてICANNが監視に用いる登録名を提示することだ。この版は2025年8月から義務となった。たまたま一回照会に成功しても、範囲、鮮度、継続性までは証明できない。

非公開データは、公開RDAPに混ぜればよいものではない。ICANNの登録データ方針10.1節は、開示申請の手続きへホームページから直接行けるよう求める。必要な申請内容と形式、回答方法、回答の見込み時期が説明されなければならない。ICANNは、通知時にNetpiaのホームページにはその情報がなかったと述べた。直リンクがあれば利用者は入口を探せるが、各申請は理由と権利を踏まえ個別に審査される。拒否にも説明が要る。入口の整備は個人情報を無条件に公開する命令ではない。

ICANNは10月16日までの支払いと証拠提出を求めた。期限までに是正と回答がなければ契約終了の手続きに着手する可能性がある、という書き方である。付属の経緯にはNetpiaからの回答も載るが、ICANNはそれらを適合の証拠として不十分とした。「回答が一度もなかった」あるいは「すでに認定が終了した」という説明は、この資料からは導けない。

是正を外から確かめるには、未払い額の精算、時間帯と対象名を示したRDAP検査、開示申請のホームページ上の導線を別々に記録する方がよい。これは本稿の提案であり、ICANNが新設した書式ではない。検査の例外や責任者は説明できても、非公開の登録情報、申請者の身元、監視用の認証情報まで晒す必要はない。三つの証拠を混ぜないことが、早すぎる「復旧」宣言を防ぐ。

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