概要

  • Nebius は Vantage からニューポートのデータセンター容量を借り、AI クラウド基盤の英国拠点をさらに1か所増やす
  • この契約により、Kao Data と Ark Data Centres の施設での導入を含む英国での拡張がさらに進む

事実

AI クラウド企業の Nebius は、南ウェールズにある Vantage Data Centers のニューポートキャンパスでデータセンター容量を借りる。この契約により Nebius は、AI クラウドサービスの提供に使うコンピューティング基盤を導入できる英国拠点を新たに確保する。

Nebius は第三者のデータセンター施設を通じて、英国での展開を拡大している。6月、同社は英国4拠点での容量開発に約17億ポンドを投じる方針を明らかにした。NVIDIA インフラの新規導入3件は、2027年の全面稼働時に合計65MW に達する見込みだ。Nebius は Kao Data のハーロウキャンパスで22MW を利用することにも合意し、Ark Data Centres の Longcross Park での導入も拡大した。

分析

ニューポートでの契約は、データセンター施設の所有と、その内部にある AI インフラの運用を切り分ける。Vantage は拠点とそれを支える施設インフラを運用し、Nebius は AI クラウドに使うサーバー、ネットワーク機器、ソフトウェアを設置して運用できる。

スペースを借りても、直ちに稼働中の AI 処理能力になるわけではない。ニューポートでの導入が顧客にサービスを提供できるようになるまでに、Nebius はコンピューティング機器の設置と試運転を完了する必要がある。借りる容量と設置するハードウェアによって、同拠点が英国事業にどの程度寄与するかが決まる。

したがって BTW の読者は、ニューポートを Nebius 所有のデータセンターではなく、Nebius の導入拠点として捉えるべきだ。実務上の節目は、設置したコンピューティング基盤の試運転が完了し、Nebius のクラウドプラットフォームを通じて利用可能になる時点である。

注目点

Nebius に割り当てられる容量、ハードウェアの導入内容、試運転の日程が明らかになれば、ニューポート拠点の規模が明確になる。インフラが稼働していることが確認されれば、借りたスペースが契約済みのデータセンター容量から稼働中の AI 処理能力に変わる時期が分かる。