要約
- STD 48 となった RFC 1088 は、IP データグラムを NetBIOS データグラムに入れ、宛先 IP から
IP.XX.XX.XX.XXという受信名を決定的に導く。 - これにより、その対応について物理アドレス問い合わせは不要になる。しかし、経路探索、所有者の確認、端点認証、IP multicast、アプリケーションの成功までは導かれない。
古い仕様を読むとき、短い式に大きな制度的意味を与えたくなる。けれども RFC 1088 の仕事は狭い。IP データグラムを NetBIOS ネットワークで運ぶ互換方式を定め、受信側の NetBIOS 名を IP アドレスから作る。それだけである。送る IP データグラムは NetBIOS データグラムのデータになり、そこへ届けるための名が四つのアドレス・バイトから得られる。
この方式では、NetBIOS 名の十六バイトという枠の中に、IP. と四つの ASCII 十六進バイトが収まる。計算で名が出るので、RFC は ARP のような物理アドレス問い合わせを必要としない、と述べる。これは ARP を否定する宣言ではない。ここで必要な NetBIOS の宛先名を求める、という限定された手順から問い合わせを外したという意味である。
RFC 791 は、名前、アドレス、経路を別のものとして扱う。何を探すか、どこにあるか、どう到達するかは同じ問いではない。RFC 1088 の式は IP アドレスをローカルなデータグラム配送名に写す。見た目が検算しやすいからといって、その名から経路を読んだり、ホストの実在・支配者・権限を読んだりはできない。
名を登録し、受信を出し直す
実装の定義は、この写像が台帳でも探索器でもないことを示す。ホストは各 IP アドレスについて IP.XX.XX.XX.XX を名前表に追加し、同時にグループ名 IP.FF.FF.FF.FF も追加する。両方を宛先とするデータグラム受信要求を出す。どちらかを受けるとスタックが処理し、次の受信要求を出す。IP の支援を止めるときは、保留中の受信を取り消し、二つの名を削除する。
これはそのホストのローカルな受付状態である。RFC 950 が説明する透明サブネットとは違う。透明サブネットでは、橋がホストのいる LAN を発見し、問い合わせを広げ、キャッシュを維持しなければならないことがある。RFC 1088 は隠れた LAN を発見する仕組みを装わない。データグラムを渡すために、どの名前を使うかを先に決める。
RFC 826 との比較もこの範囲で足りる。ARP はその Ethernet の文脈で、プロトコル・アドレスと Ethernet アドレスを対応付ける。RFC 1088 はそれを世界のすべてのネットワークで置き換えるとは言わない。このキャリアでは IP アドレスが必要な NetBIOS 名をすでに表す、と言うだけだ。一つの問い合わせが消えても、接続性に関する不確実性が消えたわけではない。
broadcast の名と、書かれた不在
IP broadcast には IP.FF.FF.FF.FF というグループ名が与えられる。一方で RFC は、NetBIOS のグループ名を用いて IP multicast アドレスを支援しようとはしていない、と明記する。ここに境界がある。broadcast 用の一名があることを、一般的な multicast の実装と取り違えてはならない。
さらに NetBIOS データグラムのデータ上限、したがって IP-over-NetBIOS の MTU は 512 オクテットである。相手は断片化されたデータグラムを再構成する必要がありうる。導出された名、送信要求、断片、再構成された IP データグラムは、それぞれ別の観測である。すべてを「宛先確認済み」に畳み込めば、後から障害を説明できない。
RFC が言及するルーターも条件文である。通常のデータリンクと NetBIOS データグラムの双方に IP をカプセル化できるルーターがあれば、これらのホストはより広い Internet と通信できる。その能力の記述は、ある場所にルーターが存在した証拠でも、ある IP に経路があった証拠でも、端点が応答した証拠でもない。
この小さな仕様の価値は、写像の責任を増やさなかったことにある。アドレスを一つの配送名に読める形で写した。名を権限や到達性の証明へ変換するのは、RFC の外で後から加えられる判断である。
出典と限界
出典は 1989 年のカプセル化と名称規則、ホストの受信状態、broadcast/multicast の境界、MTU、IP・サブネット・ARP との区別を示す。現行の利用状況、特定ホストの設定、所有権、本人性、許可、実際の経路、配送、アプリケーションの結果は示さない。
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