要約

  • MiMediaは9月8日、Africellと個人向けクラウドサービスの複数年の販売契約を結んだと発表した。
  • ライセンスと収益分配の枠組みは示したが、国別の提供開始日、利用者数、分配率、消費者向け価格は公表していない。

通信契約者をそのまま数えない

1,500万人超という規模は、販売契約の魅力を伝える数字になる。ただし、それはAfricellの通信契約者であり、MiMediaが獲得したクラウド顧客ではない。投資家向けの説明でも、ガンビア、アンゴラ、コンゴ民主共和国、シエラレオネの4市場と、同規模の契約者基盤が示されている。Africellの投資家向け概要。

MiMedia Holdings Inc.の今回の発表には、何人がサービスを有効化し、ファイルを保存し、料金を払ったかという実績はない。同数の端末を出荷する約束でもない。接点を持てる人、実際に使う人、収益を生む人は、それぞれ異なる母集団である。

既存アプリも入口になる

Africellは自社ブランドでプラットフォームを提供する計画だ。構成要素には既存アプリへ組み込むソフトウェア、独立した個人向けクラウドアプリ、追加のモバイル広告機能が含まれる。写真、動画、連絡先などを保存・管理するサービスを想定している。

使い慣れた通信会社のアプリに機能が入れば、別の新製品へ利用者の注意を向ける負担を減らせる可能性がある。しかし、構成の説明は連携の完了や利用者の選択を証明しない。Africellの商務責任者は市場投入を今後の作業として述べており、国ごとの開始日も示していない。MiMediaの契約発表。

広告機能についても、個人の写真を広告の選別に使うことや、特定の利用への同意取得が済んだことは読み取れない。発表された機能から、公開されていないデータ利用を推測すべきではない。

分配の前提となる利用を測る

契約はライセンスと収益分配を組み合わせるが、ライセンス料、分配率、最低支払い、保存容量、販売価格は非公表だ。利用促進、継続率向上、高利益率の継続収入は両社が期待する効果であり、この契約による測定済みの成果ではない。

個人向けクラウドでは、一度のダウンロードより長くサービスが続く。保存した内容へのアクセスや支援は、利用が深まるほど重要になる。価値が増す一方、提供側の負担も続く。販路から継続利用、さらに採算へと順に見る必要があり、全通信契約者に仮の月額料金を掛けてもその答えにはならない。