要約
- LAP6は長いmanuscriptを動く巻物として表示し、現在位置で行を追加・削除できた。画面が示したのは、その時点の作業原稿である。
- 保存や置換はLINCtape上の名前付きfile entryを更新した。変換、ロード、実行時デバッグ、実験結果の妥当性は、それぞれ後段の別問題だった。
- LAP6の著者はWilkesだが、一次資料はテープ編集技法をMishell J. StuckiとSevero M. Ornsteinに帰し、Wesley Clark、LINCチーム、Washington Universityの同僚と利用者の寄与も記録している。
LINCのスコープにソースコードの一行が見える。利用者がその行へ移動し、削除して別の命令を入力すると、後続行が詰まり、行番号が振り直され、変更が文脈の中に現れる。現在なら当然に見える操作だが、2,048個の12ビット語しか持たない機械では、表示と磁気テープを緻密に協調させる必要があった。
Wilkesの1970年論文「Conversational Access to a 2048-Word Machine」は、LAP6をテキスト編集、自動ファイリング、ファイル保守、プログラム準備、アセンブルのためのオンライン・システムと説明する。重要なのは、同じ環境にある操作が同じ証明を意味しなかった点だ。
画面上のmanuscript
LAP6のmanuscriptは、キーボード文字の有用な集合なら何でもよかった。LINCのソースプログラムが典型だが、書式は限定されない。標準scrollは45テープブロック、23,040文字を保持し、コア上で一度に操作するのはごく一部だった。
現在の原稿は入力に応じて進み、行番号は絶対識別子ではなく相対位置の手掛かりだった。挿入や削除に合わせて自動で振り直される。大きな移動は行番号で行い、近距離は左手の下に置かれたキー組み合わせで一行または一画面ずつ動かした。編集専用コマンドを覚える必要はなく、現在位置に行を足すか消すだけだった。
scroll editingのIEEE論文によれば、文字列は固定アドレスのテープ上で連続したまま保たれ、切断点の512文字分の“playground”で挿入と削除を処理した。巻物を動かす際に変更が連続列へ戻される。WilkesはComputer History Museumの口述史でも、分断はコア内の作業領域に限られ、テープ上の文字列は断片化しなかったと説明している。
したがって、画面の変化が証明したのは現在の作業原稿の変化である。名前付きの保存コピー、アセンブル可能性、正しい実行までは証明しない。
file entryはもう一つの状態だった
LAP6ファイルは2ブロックのIndexで名前付きentryを管理した。manuscriptとbinary programは別種のentryで、同じ名前を持っても同一プログラムとは限らない。保存は原稿全体または指定範囲をファイルへ移し、コピーは原稿、バイナリ、あるいは重複しないentry一式を二本のテープ間で移動した。
割り当てはIndex近傍の連続空きブロックへ行われた。同名entryがあればREPLACE?が表示され、決定キーを押すまで進まない。ただし置換後のentryが以前と同じ物理ブロックを使う保証はない。
LAP6 Handbookはさらに厳しい境界を示す。Index更新後は中断しても操作を取り消せない。LAP6はIndexを先に、対応entryを後に書くため、その間のテープ障害で「Indexにはあるがentryはない」状態が生じ得る。Index自体にもバックアップがなかった。
保存成功は、システムが名前付きentryに作用したことを示す。内容が完全に残り、再取得できることを示すには、テープ、Index、entryの整合性が必要だった。
変換、ロード、実行は別の判定
CONVERTは現在のmanuscriptをLINCのbinary programへ変換し、シンボル定義エラーと行番号、必要メモリ範囲、シンボル表を表示した。エラーがあれば原稿に戻って直し、再変換する。LOADは直前のbinaryまたは保存済みbinaryをメモリへ移し、所定の方法で起動した。
原稿へ素早く戻れるため、binaryを直接パッチする必要は減った。しかし、編集済みソースと実行結果は同じではない。証拠の鎖は、表示中の原稿、保存entry、特定原稿から生成されたbinary、実際にロードしたartifact、実行観察、そして接続された実験の受入れへと進む。プログラムが停止せず走ったとしても、装置、手順、科学的結論が正しいとは限らない。
功績を一人に畳み込まない
Wilkesは口述史で、1965年にBaltimoreの両親宅の居間へ設置されたLINCでLAP6の大半を書いたと述べている。旧LAPのルーチンを選んで利用しつつ、全体はほぼ新しく構成した。LAP5段階の版はSt. Louisへ送り、同僚が数か月使ってから公開された。
これはWilkesの著者性を裏づけるが、周囲の仕事を消すものではない。Wesley A. ClarkはLINCプロジェクトを率い、Wilkesと「Programming the LINC」を共著した。Handbookは編集機能のテープ処理技法をMishell J. StuckiとSevero M. Ornsteinに明記している。Washington Universityの同僚は未完成版の欠陥を露出させ、LINC利用研究室への訪問とEvaluation Programが要求を形づくった。MIT Lincoln Laboratoryは初期LINCとシミュレータの環境を提供した。
確認した一次資料に現れる名前はMishell J. StuckiとSevero M. Ornsteinであり、「Philip Mishell」や「Ted Severo」という別のLAP6寄与者は立証できなかった。この不一致は、推測で人物を結合せず未解決のまま記録すべきである。
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