要約

  • RCC加盟国は、ITU決議174の実施部分に、安全なICT利用の技能と詐欺への利用者の意識を高めるよう加盟国・関係者へ促す文を加えようとしている。
  • 豪州と米国は同じ決議の無修正案を提出しており、ドーハ会議には二つの異なる文面が並ぶ。

教科書の前書きに「学びは大切」と書くのは簡単だ。誰に宿題を出すかを書けば、話は少し変わる。RCC加盟国のロシア語修正案は、ITU決議174の行動部分に、安全なICT利用の技能と、詐欺などの違法利用に対する利用者の意識向上を加える。

ITUの文書一覧では、文書94の追補16として10月23日に公開された。新しい文は、加盟国とICT関係者に国内・地域の対話を続けるよう求める既存の招請の直後に入る。RCCは、国ごとの事情と技術水準を踏まえながら、信頼と安全を築く一部として利用者の技能と理解を促したい。統一教材や予算、受講者数まで決める案ではない。行動を期待される相手を明示する案だ。

2014年採択の決議174にも教育は登場する。情報社会世界サミットの行動方針C5を引く背景部分には、教育と意識向上を奨励する文言がある。ただし現行の招請は、合意できる解決策を探すための対話にとどまる。RCC案では、利用者に何を教えたのかという問いが、決議の実施状況を読む際に正面から出てくる。

文書96の一覧には、豪州と米国による同決議の無修正提案が10月22日公開と記される。RCC案の文書日付は16日で、公開は23日。異なる文面がドーハの審議に並ぶ。

新しい一文が残った場合、最初の評価材料は会議の回数よりも、一つの安全利用の技能を誰が誰に伝えたかだろう。注意喚起を見た人数は数えやすい。使い方が身についたかは、もう少し丁寧な証拠を要する。

公式一次資料